2011年5月7日土曜日

KLX125 岐阜県揖斐川ダムめぐり その3 冠山林道


徳山ダムから先は国道417号線未開通部分で、冠山林道を越えて福井県側の国道417号線へ接続しています。 とはいっても、徳山ダムから先も、かなり長い区間の道路が既に開通していて、長いトンネルがいくつも山を貫いています。
そのトンネル群の先は行き止まりになっていました。Level_7G氏が求める未成道とは少し赴きが違うかもしれませんが、豪華なトンネルを越えると行き止まりだったというのは、なかなかの未成っぷりを感じさせられます。

そんな行き止まりの看板を無視して先へ進むと冠山峠への林道ルートとなります。この峠を越えると福井県側の国道417号線へたどり着く筈だったのですが、10分程走ったところで、あえなく雪に阻まれてしまいました。

それまでの道程は下の動画で御確認下さい。
冠山林道 岐阜県側 往路 2011年5月2日現在

それにしても5月にもなって、まだ雪が残ってるなんて…

冠山林道 岐阜県側 復路 2011年5月2日現在

引き返す道すがら、脇道に林道らしきものを発見して、進んでいくと、ちょっとした広場があったので、折角後輪を新品に交換したことだし、アクセルターンの練習でもして遊んで行くかと、調子に乗ったのが失敗の元。
冠山林道 岐阜県側 復路で見つけた遊べそうな広場 2011年5月2日現在


その広場の土を随分と耕した頃に、それは起こりました。 そう釘を踏んでパンクです。
幸いパンク修理工具を持ち合わせていたので、バイクを土手に倒して、タイヤを外して修理開始。

タイヤから釘を抜いてからチューブを取り出すのですが、バルブを止めているナットを緩めると、バルブがどんどん斜めになっていきます。 嫌な予感がしながらも、なんとかチューブを取り出して、バルブ周りを見てみると、亀裂が入ってるし…
タイヤの空気が抜けてビードが落ちた状態でパワーをかけるような運転をすれば、リムだけが回って、チューブのバルブが引っ張られてしまうので、当然バルブの部分に過剰な負荷がかかります。それが起きないようにビードストッパーというものがあるのですが、KLX125はそこまで馬力があるわけでも無く、極端に空気を抜いて走る事も無いと踏んでいたので、必要無いんですよね…普通なら。

とりあえず釘を踏んだ部分を修理して、近くを流れている川で空気漏れチェックをした限りではエアー漏れは無かったので、タイヤにチューブを押し込んで、パンク修理完了。

そうそう、以前、後輪を交換した際に紹介した動画の方法で、チューブのエアーバルブを出してみたところ、本当にすんなりとバルブがリムの穴から出てくれて、びっくりしました。 まさかこんな場所で実践する羽目になるとは思ってもいませんでしたが…

パンク修理も無事に完了して、意気揚々と林道を下山していると、今度は「ポスっ」という音と共に、一気に空気が抜けました。 最悪の予感が頭をよぎりましたが、日は完全に落ちて、辺りは街灯も無い真っ暗な山奥ですし、パンクしたタイヤでバイクに乗るのは、SRV250の時に何度も経験して慣れてるから、40km/hぐらいを維持しつつ、最寄りのトンネルへ。
トンネル内は煌々と照らされている上に、行き止まりの道なので、車が通る事も全く無く、寒さも凌げて、作業環境としては最適でした。
サイドスタンドを立てて、トンネルの縁石と右ステップの間にモンキーレンチを噛ませて後輪を浮かせて作業開始。
チューブを取り出したところで、予想通りバルブがもげているのを確認したので、チューブを収めずに、タイヤだけリムにはめ直して、タイヤを車体に取り付けて、トンネルの中で事後策を考えます。

とりあえず携帯電話の電波が届く場所までは自走して戻らねばなりません。レッドバロンのロードサービスは20時までなので、ギリギリで無理そうです。 別に契約してるロードサービスは無料で片道15キロまでしか運んでくれないので、山を下りる事ができれば良いという事を前提に距離を逆算して、適当な場所まで自走して戻る事にします。 後ろに荷重をかけないように、タンクの上に乗るぐらい前乗りして、タイヤが円形を保てるぎりぎりの速度に調整しながら、どんどん走ります。
道の駅まで到着したところで、ロードサービスに電話すると、60~70分待ちとの事。まぁ、道の駅から大垣まで30キロ程ありますから、自走で山を下るリスクを考えれば待てない時間ではありません。

ロードサービスは車用の積車でやってきて、ちっこいKLX125を苦労して積んで頂きました。さらに帰るついでだからと、結局大垣駅付近まで運んで頂きました。本当に助かりました。ありがとうございました。

流石に大垣駅近辺は街っぽい雰囲気で、事前に友人にビジネスホテルがあるか尋ねていた事もあって、無事に宿にありつく事ができました。

翌朝。無料の朝食サービスを受ける事ができる時間には目覚める事ができず、チェックアウト30分前に起きて、15分で支度して、外に出た後、10時になるのを待って、レッドバロン大垣店へ電話。

ホテルから店までのロードサービスを依頼して、現状を説明し、チューブの予備があるか確認したところ、本当に偶然在庫があるとの事。 まぁ、確かに最近チューブタイヤ減ってますし、16インチのチューブなんて、マイナーなサイズですからね… 最悪は岐阜のバイク用品店まで電車で行って戻ってくるつもりだったので、助かりました。
これから遠出する際は、後輪の予備チューブとパンク修理キットは必携という事にしましょう。

レッドバロンのサービスカーが到着するまでの間、大垣駅周辺をウロウロして、駅前にあるビルを見ながら、どうやったらこんなにボロボロになるのかと考えてみたり…
そうかと思えば駅舎は綺麗だし、町並みも小綺麗なんですよね。不思議な街です。


レッドバロンまで運んで貰って、パンク修理してもらって、4540円。ビジネスホテル代も4980円弱。ガソリンと飲食代以外は使わない旅の予定だったのですが…
まぁ、トラブルが有った方が思い出深くなるんで、良かったのかもしれません。頭で理解してるのと実践するのとでは、理解度に越えられない壁がありますからね。

そんなわけで、帰りは寄り道もそこそこに、ほぼ真っ直ぐ帰宅しました。
疲れてたってのもありますが、猫に餌をやらないといけなかったので。 帰ったらゴミ箱漁ってました。野良猫かお前らは。
走行距離は往復で412km。燃費は41.35km/lでした。アクセルターンとかして遊んでた割には結構燃費伸びたなぁ…ついでに、パンクしたタイヤで結構な距離を走ったので、チェーンも随分伸びましたが。

0 件のコメント:

コメントを投稿