2021年12月22日水曜日

中華D級アンプ aiyima D03

AliexpressでBluetooth対応のD級アンプを購入した。
数年ぶりに自宅にある2台のミニコンポ(懐かしい)の電源を入れてみたら軒並み何かしら故障していて、ゲンナリしたからだ。
で、今更CDやMDやラジオを聴く事も無いなぁという事で、bluetooth付のアンプを購入した。
購入条件としては、安価である事、できるだけ小さい事、APTX/APTX-LL/APTX-HDに対応している事、bluetooth5.0であること。
それらの条件に当てはまって、かつ買っても良いかもと思ったのが、aiyima D03だった。
amazonでも同じものが売っているが、Aliexpressの方が少しだけ安い。
以下、Aliexpressの説明文からの引用。

モデル: aiyima D03
色: 黒
チップセット: cs8422 + qcc3034 + sa9123i + tas5548 + tas5624 + pcm1808 + drv603
Bluetoothチップ: qcc3034 bluetooth 5.0サポート: aac、sbc、aptx、aptx-ll、APTX-HD。
PC-USB/光/同軸サンプリングレート: 24ビット/192KHz
PC-USBオペレーティングシステム: Windows xp/vista7/8/10/max os/mac/linux/mobile otg
信号対ノイズ比: 93db
トーンゲイン (高音と低音): ± 14
入力感度: 0.775v
周波数応答: 20-20khz (± 1.25db)
サブウーファー出力レベル: 2.1v
全調波歪み: 0.001% (1khz 1w)
スピーカーインピーダンス: 4-8Ω
出力電力: 150w * 2 (4Ω 負荷) 36v,6% thd + n
入力モード: RCA/Bluetooth/PC-USB/光/同軸
サポート機器: 携帯電話、タブレット、コンピューター、mp3、テレビなど。
出力モード: パッシブスピーカー、アクティブサブウーファースピーカー
動作電源: DC24v-36V (dc32v 5a電源を推奨)

特徴:
150w @ 4オームx2-channelアンプ、高忠実度ストリーミング音楽でスピーカーとサブウーファーをアップグレードしましょう。
Bluetooth 5.0アンプ,APTX-LLで音楽とステレオサウンドを鮮明にストリーミングできます。
入力モードオプションの世界では、d03はさまざまな状況で常に満足しています。
Bluetooth/USB/光/同軸/RCAの複数の入力で構築されており、赤外線で入力モード/ボリューム/低音/高音/ミュート/ラウドネス設定を調整するリモートコントロールを含みます。

パッケージ付属:
1 ×amplifier
1 ×remote制御
1 ×bluetoothアンテナ
1 × 電源アダプター (オプション)
1 ×usbケーブル
1 ×opticalケーブル

以上。機械翻訳で何か変な文章になっているが、概ね理解できる。
電源がDC24~36VでそんなACアダプターは持っていなかったので、ACアダプター付きを購入した。

リモコンは付属していたが、リモコン用の単4電池2本は自分で用意しなければならない。

そんなわけで、使用してみた感想だが、必要十分に鳴る。
正直、音に関しては然程拘りがある訳ではないので、音割れしないでそれなりに聴ける程度に鳴ってくれれば、余程変な音が出ない限り評価出来ない。
というか、アンプ交換するよりもスピーカーとかソースを変えた方が音の変化が楽しめるんじゃないかなぁと思っている。
音の評価に関しては「aiyima D03」で検索すれば、沢山の人が評価してくれているので、そちらを参照いただきたい。
bluetoothに関しては、マルチペアリングには対応していないようで、複数のデバイスと接続できない。
ドライバーはコチラからダウンロードしろと書かれていたのでダウンロードしてみたが、bluetoothで使用する分には特にドライバーは必要無かったのでインストールしていない。
おそらくWindows10でUSB接続の際に使用するドライバーだと思うのだが、ただのUSB-Audioなのにドライバー要るの?って感じがする。 おそらく、USB-Audioでハイレゾ相当の信号を送信する為に必要なのかもしれない。
詳しくは「Windows10 USB Audio Class」なんかで検索してみれば色々と書かれている。分かりやすいのはこちらの記事だろうか。
まぁハイレゾオーディオなんて一切縁が無いので、個人的にはどうでも良くて、どちらかと言えばAPTX接続での音声遅延具合の方が気になる。
bluetoothで音を聞いている時点で音質なんかどのコーデックを使っても似たり寄ったりなので、気にしても仕方がない。
bluetoothのコーデック評価については、コチラの記事が詳しい。実際私がbluetoothオーディオに持っている感想も左記のサイトに書かれている内容と概ね同じだ。
因みにWindows10は標準でAPTXに対応しているが、より低遅延のAPTX-LLには対応していない。
であれば、高ノイズ環境に強いAACで接続して欲しい。幸い少し前のWindows10 21H1 May2021 UpdateでAACに対応した。
しかしWindows10は相変わらず任意にコーデックを選択できない。いい加減どのコーデックで接続するか選ばせてほしいのだが…何か選ばせない理由でもあるのだろうか?

 

 

 

2021年12月2日木曜日

JBL Control1Xのスピーカーエッジを張り替える

先月のAliexpressのセールで、Bluetooth対応の中華D級アンプを購入したので、かれこれ10年以上音を出していないJBLのControl1Xを引っ張り出してきた。

繋ぐ前にスピーカーの状態を確認すると、古いControl1なら間違いなく起こっているスピーカーエッジのウレタン加水分解がこのスピーカーでも発生していて、エッジが崩壊していた。

流石にほぼ確実に発生する現象だけあって、先人の記した記録も多く、ネットで修理方法を検索すれば多くの記事が見つかるのは有難い。
用意する道具は3mmの六角と7mmの1/4のソケット、2番のプラスドライバー、抉り用に使う車の内張り剥がしやマイナスドライバー、散らかったウレタンエッジの残骸を掃除する為のハンディー掃除機だけだ。

幸い私が所有しているスピーカーのケースは接着剤で固定されていなかったので、容易に分解できた。

分解し終わったら、ボロボロのウレタンエッジを剥がしていく。今回の作業の中で、おそらくコレが一番面倒くさい上に時間がかかった。

ウレタンエッジの代わりに用意したのは先人に倣って外径117mmのラバーエッジ。 色々な記事を見ていると、大抵の人はコーン紙の表側に接着剤で張り付けているのだが、接着した後に乾くまで圧着し続けるのが面倒だったので、コーン紙の裏側にエッジを張付ける事にした。これであれば、ある程度乾いたところで指で圧着してやれば、あとは放置しておいてもコーン紙がいい具合にラバーエッジを押さえつけておいてくれる。
ただ、張付けてから気が付いたのだが、コーン紙の裏側にはウレタンエッジの残骸が残っていたので、もしかすると先人の皆さんはそれを嫌って表側に張付けているのかもしれない。
手先が不器用なので、ラバーエッジのそこらかしこにボンドが付いてしまったが、どうせメッシュで見えなくなるので、無視する事にした。
コーン紙とラバーエッジが接着されたら、今度はラバーエッジとフレームを接着する。ラバーエッジをめくりながら、ちまちまとボンドを塗布して圧着する。あまり薄く塗りすぎると接着力が不足するし、多くてもはみ出して汚くなる。

数時間程放置して接着剤が乾いたら元通り組み上げて、完全に乾燥するまで1日放置。

見た目があまり良くないが、メッシュカバーを取り付ければ見えないので、気にしない。 実際に音出しした感じでは、特に問題はなさそうだった。恐らく新品とは違った音になっているのだろうが、正直私の耳では分からないし、新品の音なんて覚えていないので、使用に不都合が無ければ、これで暫く使ってみようと思う。

 

 

 

2021年11月14日日曜日

HiKOKI 常圧釘打機 NV32Aの修理

以前、知り合いの父親の遺品整理の際に頂いた日立工機の常圧釘打機「NV32A」からエアーが盛大に漏れて動作しなくなったので修理する事にした。
HiKOKIは常圧の釘打機はもう見限っているのか、補修部品も絶版がチラホラでてきている。
長さ19mm以下の連結釘を打てる釘打機は殆ど無い(あまり需要が無い?)為、打てる釘種が少ない割には値段が高く、新しく買う程でもない。
代替品としてはMAX CN-238D1、Makita AN303PAN201Pなんだけど、何れも安くはない。

釘打ち機の情報はBildy.jpで確認。マニュアル分解図まで揃っているので、非常に助かった。
各部品の部品番号と図番、部品名も購入画面に載っているのだが、一覧で見たいので、こちらに載せておく。
949821 図番1 六角穴付ボルト M5×16(10入)
878612 図番2B エキゾーストカバー
878601 図番3 パッキン
878599 図番4 ヘッドバルブスプリング
949424 図番5 ワッシャ M5(10入)
878600 図番6 ヘッドバルブOリング
880410 図番7A ヘッドバルブ(A)
878596 図番8 ピストンリング
878609 図番9 Oリング(S-24)
878595 図番10 ピストン
878593 図番11 シリンダパッキン
878594 図番12 シリンダワッシャ
878590 図番13 シリンダ
878592 図番14 シリンダリング
878591 図番15 ピストンダンパ
949539 図番17 ロールピン D3×25(10入)
878132 図番18 フィーダアーム
878340 図番19 フィーダスプリング
983545 図番20 ニードルローラ
878578 図番21 フィーダ
873093 図番22 Oリング(1AP-3)
878356 図番23 シーロック六角穴付ボルト M4×10
878588 図番24 スリーブ
878671 図番25A カッタスプリング
878586 図番26 カッタ
949757 図番27 六角穴付ボルト M5×20(10入)
878577 図番28 カバー
878602 図番29 スプリング
878346 図番30 アジャスタ
878580 図番31 プッシュレバー
878581 図番32 ノーズキャップ
878608 図番33B ボディ
877131 図番34 パッキン(D)
878079 図番35B キャップ
877914 図番36 ダストキャップ
874782 図番37A エアプラグ PT1/4
873093 図番38 Oリング(1AP-3)
877703 図番39 バルブブッシュ(B)
877704 図番40 プランジャスプリング
880567 図番41A プランジャ
878607 図番42 プランジャOリング
875638 図番43 Oリング(S-12)
878605 図番44A バルブブッシュ(A)
878604 図番45 トリッガ
949242 図番47 ナベネジ M5×22(10入)
878583 図番48 マガジン
877371 図番49A ナイロンナット M5
878571 図番51 ピン
949770 図番52 ロールピン D4×14(10入)
878570 図番53 テールカバー
872645 図番54 Oリング(P-9)
878579 図番55 フィードピストン
944486 図番56 Oリング(1AP-20)
878603 図番57 フィードスプリング
877711 図番58 ダンパ
877477 図番59 フィードピストンカバー(A)
877478 図番60 フィードピストンカバー(B)
877479 図番61 マガジンブッシュ
949454 図番62 スプリングワッシャ M5(10入)
949819 図番63 六角穴付ボルト M5×10(10入)
872971 図番64 軸用E形トメワ 3MM
878585 図番65 ヒンジピン
878584 図番66 マガジンカバー
878103 図番67 ガイドロック
880446 図番68B スプリング
878573 図番69 ネイルストッパ(A)
878589 図番70 ガイド
878572 図番71 ネイルガイド
878574 図番72 ネイルストッパ(B)
878575 図番73 ストッパスプリング
878576 図番74 ネイルガイドカバー
878337 図番75 スリーブ(B)
878614 図番76A ナイロック六角穴付ボルト M4×8
878582 図番77 マガジン組(48,64~66含む)
878670 図番78 アジャスタストッパ

補修部品もBildy.jpで購入すれば良いのだが、如何せんmonotaro等に比べると値段が高い。
今回購入したのは釘打機後端(シリンダーヘッド)のパッキンと、シリンダパッキン、ヘッドバルブ、カバー、ノーズキャップなのだが、最も欲しかったヘッドバルブがmonotaroのNV32Aの部品一覧に掲載されておらず、部品型番で検索したところ、高圧フロアタッカーのN5004HMFのヘッドバルブが同じ型番だったので、そちらを購入した。

エアー漏れしているのはシリンダーヘッド近辺だったので、最初はシリンダパッキンが原因かと思ったのだけれど、分解してみるとヘッドバルブが劣化して割れていたので、これが原因だと分かった。

左が割れた部品で、右が新品。
ついでに消耗してそうなシリンダパッキンと分解時に切れてしまったシリンダヘッドのパッキンを交換する。

尚、これらを組み付ける際には各部品にスピンドル油代わりにAZ CMK-001を塗布した。使用した理由はゴムを膨潤させない油で、手元に届く場所においてあったから。手元付近にあったのがCMK-002なら、そちらを使っていただろうし。
これらを組み付けて動作確認したところ、この釘打ち機を頂いた時よりもパワーが出たような気がするので、もしかすると頂いた時には既に軽くエアー漏れしていたのかもしれない。

釘打ち機の動作が問題無くなったところで、見た目的に見すぼらしくなっていたノーズ部分のカバーを交換する。

これを交換するには、バネのついた部品を色々と外す必要があるので、正直面倒くさい。
で、付け替える為に部品を外していると、フィードピストンのダンパーが加水分解でボロボロになっていて崩れ落ちた。
動作不良に直結する場所ではないものの、埃が多い場所で使うとシリンダが傷だらけになって、使い物にならなくなるので、追加で部品を購入しなければならない。 因みにこれもmonotaroのNV32Aの部品リストでは絶版扱いだが、NV50AG2に同一型番の部品があるので、おそらくそちらで代用できるだろうと思う。

あまり出番のない工具だけに、わざわざ新しく購入したく無いし、しかしロール釘だけは一生かかっても使いきれないぐらい貰ったので、できれば使える状態で置いておきたい… 樹脂部品の劣化も工具の寿命の一つなんだろうけど、金属部品がまだまだ大丈夫なのに使えなくなるのは、すごく残念な気持ちになるので、なるべく長く部品を出し続けて欲しいなぁ。

AZ CKM-001 超極圧・水置換オイル


AZ CKM-002 超極圧・極潤滑オイル

2021年11月1日月曜日

2BH-CA4AA 後輪タイヤ交換 ODO 23050km

先月の23日に実家のスクーターの後輪のタイヤを交換した。前回交換したのが2020年1月なので、凡そ1年11か月。距離は11500km程度。
ダンロップD307の寿命は結局DURO D39と変わらなかった。同じダンロップ系列なので、これぐらいの寿命を想定しているのかな。
交換前のD307のひび割れの仕方は、少し酷くてタイヤの溝の部分からサイドウォールの縦方向にひび割れていた。主な原因は空気圧不足の状態で走行し続けた事だと思う。

その後、空気を入れて使用していたのだけれど、この状態でも空気漏れは無かったので、タイヤ内部は然程ダメージは無かったのかもしれない。

さて、今回はDURO HF296Aを選択した。購入価格は1870円。なんとなくD307よりも溝が浅い気がする。
いつも使っているビードワックスを持ってくるのを忘れたので、工具箱に入っていた予備のワックスというか、クリーム的な物を使った。指で取ってみると妙に粘り気があって伸びが悪いが、金属とゴムの接触部に関してはそれなりに滑るようで、問題無くワックスとして使用できた。

ビード上げと空気圧調整は、アルミのサブタンクにエアーを充填して持ってきているので、それを使用する。

後輪はこれで3万キロ超までは使えるだろうから、次回はスクーター本体の買い替えになるかもしれない。
前輪はあと2、3千キロで交換しないと駄目かな。サイドウォールにヒビが入り始めていたし。

 

 

 

2021年10月18日月曜日

XT225WE フロントフォークオイル交換 ODO 7763km

近々友人のセローのフロントフォークオイル交換をしてくれと頼まれたので、予習も兼ねて自分のセローのフォークオイルの交換を実施する。
前回フロントフォークオイルを交換したのが5年前で、記録を見た限りではそれなりに丁寧にやっていたようだ。
この記録を読みながら、今回は物凄くいい加減に作業を実施した。

古いオイルはまだ赤味が残っていて、それほど劣化している感じはしない。が、それとは別に少し粘度の高い白濁したオイルも排出されてきた。 まぁ、前回色々混ぜたしなぁと思いながら、フォークを動かして適当にオイルを排出させる。
例によってフォークオイルは超絶昔に購入したATF(640円/L)を使用する。

今のところコレを使って困ったことが無いので、私は所詮その程度の感性しか持ち合わせていないのだろう。
フォークオイルの使用量は一本当たり394ccとの事だが、たぶん400ccぐらい入れている。
油面高さは106mmで調整しなければならないのだが、これもノギスのデプスゲージで測って95mmぐらいだったかな。
油面高さ調整も面倒だったので、この状態でフォークを伸ばしてスプリングを挿入。
今回は小ネタとしてスラストニードルベアリングをスプリングとカラーの間にセットする。

本来であればカラーとスプリングの間にワッシャーが一枚入るのだが、それをスラストワッシャーとスラストベアリングに置き換える事で、スプリングが縮む際の捻じれ抵抗を軽減しようというネタ。
ワッシャ1枚からワッシャ2枚とスラストベアリング1枚のセットに変わるので、厚みが1.5mmから4mmに増える為、バネレートが少し上がるという効果もある。

まぁ、気休め程度の効果だとは思うが、少しぐらいは乗り心地が変わる事を期待しておこう。
フォークを取り付けて、タイヤやらブレーキ等も取り付け、一通りチェックしたら、軽く試走。
流石にバネレートが上がってるし、油面高さも上がってるので、交換前よりは乗り心地が硬い…ような気がする。
うーん、これ以上はダートに持ち込んでみないと分からないな。

ODO 7763km

 

 

 




2021年9月21日火曜日

2BH-CA4AA オイル及びスパークプラグ交換 ODO 22965km

少し涼しくなってきたので、重い腰を上げて実家のスクーターのオイル交換を実施した。
前回のオイル交換が19808kmだったので、3157km走行後のオイル交換となる。
流石に小排気量で700cc程度のオイルを3000kmも使うと、それなりにオイルが汚れていた。
今回使用したオイルはカインズホームプライベートブランドの二輪車用オイル10w-40。
まだmonotaroオイルが残っていると思っていたら、既に使い切っている事にオイルを抜いてから気付いて、仕方なく買いに行った。
安価なオイルで過去に何度か使っているが普通のスクーターに使うには何ら問題は無い。

オイル交換後にスパークプラグを交換。今回が初めての交換なので、23000km弱使った事になる。
足元左側の小さい小窓みたいなカバーを外すとプラグにアクセスできるのだが、この小窓側と下回りから指を突っ込んでプラグキャップを外さなければならない。手袋をして作業しないとケガは必至だろう。

プラグキャップが外れた後は、エクステンションバーにプラグレンチを付けてやれば、交換自体は容易。
50ccという小排気量スクーターなので、高回転域で使用している時間が比較的長いという事もあって、見た目で分かるぐらいプラグの電極が減っている。

プラグの型番はCR6HSA。左が古いプラグで右が新品。
ここまで電極が減って、ギャップが広がってもセル一発でエンジンがかかるのは、インジェクションのおかげなのか、CDIやイグニッションコイルといった電装系が昔よりも良くなった結果なのか。

無事にオイルとプラグの交換が終わって、ついでにタイヤを確認したところリヤタイヤの真ん中が坊主状態で、サイドウォールはヒビだらけだったので、近々交換しなければならない。
空気圧はダートでも走るのかな?ってぐらい低かったので、心持ち高めの270kPa程度にしておく。

ODO 22965km

 

 

2021年9月4日土曜日

XT225WE スタータークラッチメンテナンス ODO 7751km

キャブのセッティングを詰めていくのに、なかなか始動しないエンジンをセルモーターで回すのだが、例によってスタータークラッチの調子が悪い。
前回修理した際も、完全には直ってなかったので、そのうちダメになるだろうとは思っていたのだけれど、2000kmももたないとは思わなかった。いや、走行距離というよりはセルモーターを回した時間が問題なのかもしれないが…
とりあえず前回修理した後に、またダメになるだろうと思ってAliexpressで新品を買っておいたので、アッセンブリ交換する事にした。
手順は前回と変わらない。 ワンウェイクラッチの交換の為だけにオイルを抜いて作業するのも面倒臭いし、キャブレターセッティングの為にガソリンタンクも取り外しているので、車体を倒して作業することにした。

ちなみに、今回購入したスタータークラッチはコレで、送料負担があったが、今はコチラの送料込みのセラーがあるので、少しは安価に購入できるようになっている。

ウェイトローラーの取り外しまでは前回と同じなので省略。


今回はアイドラーギアも交換するので、ギヤ抜け止めのウッドラフキーを取り外さなければならない。

ネットで見ているとプライヤーで挟んで引っこ抜くと書かれていたので、手持ちの色々なプライヤーで試してみたが、全く抜ける気配が無い。
で、もう少し調べてみると、マイナスの貫通ドライバーで叩き出すというアドバイスがあったので、祈るような気持ちでやってみたところ、何とか外す事ができた。

取り外してからウッドラフキーとそれが嵌っていた溝の形状を確認して、なるほどと納得。船型になっているから、溝に対して水平方向に叩いてやれば、溝形に従って自ら浮いてくるのか。

ウェイトローラーからスタータークラッチアウターアッセンブリを外すと、ウェイトローラー側にダウエルピンの打跡が沢山残っていた。

ダウエルピンがアイドラーギヤと勘合する際に弾かれたりして、その際にダウエルピンが振れてウェイトローラーに当たっていたのかもしれない。

アイドラーギヤのダウエルピンとの勘合部分には、触って分かるような偏摩耗は見られないが、縞状の当たり跡があった。

なお勘合部分の直径は古い物よりも新しい物の方が0.18mm程小さい。ノギスで適当に測ったので誤差範囲かな…

そのアイドラーギヤの新旧比較。

溶接は古い純正の方が綺麗な気がする。
全体の厚みは同じだが、中華製の方はギヤの部分だけ少し分厚くなっている。

上記のように少し形状が異なるものの、問題無くシャフトに取り付ける事ができた。

ギヤ取付後、ウッドラフキーを溝に嵌め込む。シャフトに傷がつかないようにウエス越しにプライヤーで挟んで握りこめば、それなりの抵抗感はあったが、きっちり溝に刺さったようだ。

Aliexpressで購入した新品のスタータークラッチアウターアッセンブリーをウェイトローラーに取り付け、それにシャフトを挿し込む。
そのまま真っすぐ挿し入れてもダウエルピンがアイドラーギヤに当たって奥まで入らないので、ウェイトローラーを軽く押し込みながら、反時計回りにウェイトローラーを回してやれば、ダウエルピンがプッシュロッドを押して、奥に引っ込みやすくなる。
そして、ウッドラフキーとウェイトローラーの回り止め溝が合わさった所で、ウェイトローラーが奥までセットできるといった感じだ。
文章にすると、よく分からないが、実際にやってみれば分かると思う。 ただ、この方法はエンジンが寝ていないとできないだろうなぁ。

全部セットし終わったらネジやカラー、ダウエルピンの付け忘れが無いか確認して、クランクケースカバーを閉じる。今回はパッキンを新品に交換した。
購入当初からついていたプラスネジは既にネジ頭の溝が舐め掛けていたりして、あまり状況が良くなかった為、ステンレスのキャップボルトに交換した。

左側のケースカバーはM6の25mmが8本と35mmが2本…だったかな。
因みにアルミ母材にステンレスのネジを使用すると電蝕という現象が発生するが、母材のアルミの面積が十分に広ければ、分極作用で気にする程の腐食は起きないとの事。
それでも齧ると面倒臭いので、取り合えず全部のネジに薄くカッパーコンパウンドを塗布して締め付け。

あとセルモーター部分からのオイル滲みが酷いので、セルモーターのOリングも新品に交換した。

古い物は四角いOリングだったが、新しいOリングは丸型で色も違う。

ODO 7751km