2022年10月31日月曜日

風呂場天井の修繕

我が家は風呂場の上にベランダがあるのだが、どうやらベランダの防水が切れたらしく、風呂場の天井から茶色いシミのような物が出てくるようになった。
凄い勢いで雨漏りする訳ではないが、放置していても直る訳ではないので、修繕する事にした。
まずは雨漏り箇所の特定をしなければならないのだが、その為には風呂場の天井を外してしまわなければならない。
既に築も古く風呂場の天井も汚れてきていたので、取り換える事を前提にして、全て取り外していく。

茶色いシミの原因は天井板を取り付けている野縁と野縁受けが水で痛んで滲出してきたものであるようだ。
雨漏りの水がかかっていた部分の木材は軒並み痛みが酷く、一部は腐っている。
また軽量鉄骨も部分的に錆びが進行していて、あまり良い状況でないのは明らかだった。

とはいっても、それらを全て補修するのは難しいので、できる範囲で補修していく。
まずはベランダの防水切れだが、これはベランダの床と壁のつなぎ目に見えないヒビが入っているようで、そこが原因らしい。

とりあえず床と壁の境目の角にコーキングを打って様子を見てみると、雨漏りしなくなったので、どうやら正解のようだ。

本当は防水シートを入れたりアスファルト処理をしたりして、しっかり防水対策すれば良いのかもしれないが、数年に一度はコーキングを打ち直すだけで対処できるなら、私が生きている間は自分で対処すれば良いかなと思う。


次に風呂場の天井をどうするか考える。 古い天井は木製の野縁に直接バスパネルっぽい物を打ち付けるような工法でとりつけられていた。
今時のバスパネルは断熱対策等もあるからなのか、ボードや合板の天井に張付けるような工法が一般的なようだ。
そんなわけで、まずは一部傷みの酷い野縁と野縁受けを全て撤去し、野縁を受けていた胴縁と柱だけの状態にしてしまう。

邪魔な物が無くなって、作業しやすくなったので、鉄骨の錆をワイヤーブラシで擦って取り除き、錆や汚れ等を掃除機で吸い取った後に、ウエスで拭いて汚れを取り除く。
その後、本当は錆置換塗料を塗れば良いのだけれど、手持ちに無かったので、錆止め塗料(缶スプレー)を重ね塗りしておく。多少は錆の進行が抑えられたら良いのだが…

ある程度綺麗になったら天井に合板なりボードなりをはらなければならない。
天井下地については、最初は軽天を吊るか、また野縁を木で作ろうかと考えていたのだが、コーナンPROで資材を探していたらSQ-Barという資材を見つけたので、これを使うことにした。
コーナンPROで売られているSQ-barの最小サイズは4565というサイズで、正直、狭小な風呂場にはオーバークォリティーなのだが、胴縁にランナーという部材を取付する事ができるなら、かなり安価に野縁を構築できるし、反りやたわみ等を一切気にする必要がなくなるので、施工が楽で良い。
 
タイルの壁と野縁の間に防水ボードを挟み込む形で施工するので、9.5mmのボードの切れ端をタイル壁とランナーの間に挟み込んで胴縁にランナーを取り付ける。
ランナーを取り付けたら、SQ-BARを取り付けて、タッピングビスでランナーとSQ-BARを固定。
天井下地はこれだけで完成。野縁を木で作ったり天吊りにするよりも100倍は楽。
防水ボードをなるべくカットせずに取付たかったのだけれど、取付方法の都合上タイル壁よりも数センチ大きくなるので、そのままだと入らず、結局何枚かにカットする事になった。
防水ボードのカット面から水分が侵入するのが嫌だったので、防水テープを貼っておく。 防水ボードをSQ-BARにタッピングビスで取り付けて、ビスの上から防水テープを張付ける。

照明用電源ケーブルの穴はコーキングで処理する。
防水ボードの上から防水パネルを貼っていくのだが、防水パネルの目地の部分に当たる部分にも防水テープを貼っておく。
とにかく防水ボードといえども、所詮は石膏ボードなので、水に強い訳ではないから、水濡れ対策を頑張っておけば、少しぐらいは長持ちしてくれるかなぁと期待している。
防水パネルは接着剤と両面テープで張り付けていく。石膏ボードの取付に比べれば楽なものだ。
防水パネルを取付終わったら、壁とパネルの微妙な隙間をコーキングで埋めていく。コーキングがなるべく外に出ないように施工。
コーキングが乾いたら、ボンドを付けてアルミアングルを入隅に取付して完成。
コーキングが余ったので、風呂桶の縁とかのコーキングを打ち直したりしたけど、結局全部は使いきれなかった。

要した日数は雨漏りの確認やら何やらで結局5日間ぐらい。その内、組み上げ自体は土日の2日間。試行錯誤する時間が無ければ、1日で組み上げできるんじゃないかと思う。
とりあえず普通の勤め人が隙間時間を使って作業すると、それぐらいの時間はかかるという事で。
自分で施工したので、天井が落ちてきても自己責任だが、まぁ石膏ボードが落ちてきた程度で死ぬ事はないだろう。 怪我ぐらいはするかもしれないが…
いずれにしても、コレでまた雨漏りするようだと結局再度バラさないといけないので、あまりお金をかけてられないというのもある。
今回はボードっぽいバスパネルを採用したけれど、次回施工する機会があればフクビのバスパネルにしようかな。そっちのほうが施工が楽そうな気がするし。

使用資材
吉野石膏 防水ボードV 約9.5×910×1820mm @1078円 2枚
桐井製作所 SQ-ランナー45 4m @657円 1本
桐井製作所 SQ-BAR 4565 3m @636円 3本
赤松 KD 一等 胴縁 約16x40x4000mm @459円 1本
アルミアングル 19mm 4m @1200 2本
ボンド MPX-1 弾力性接着剤 ホワイト @1020円 1本
コーナン 防カビ剤入り変成シリコーン ホワイト @428円 1本
光洋化学 気密防水テープ片面 50mmx20m 黒 @492円 1巻
光洋化学 気密防水テープ片面 50mmx20m 白 @492円 1巻
友安製作所 防水パネル 610x305mm 10枚入 パールマーブル @10395円 2セット
その他 養生テープ、養生シート等