2017年2月26日日曜日

怠け者仕様デスクトップPC

昨年末にひょんなことからASRockのBeebox-Sを入手したのだが、これに見合う部品が手元になくて放置状態だった。
放置している間に新機種が発売されていて、使わない間にCPUが一世代前のモノになってしまうという有様。

一世代前とはいえ、我が家では最新世代。CPUはCore i5-6200Uなどと大層な物を積んでいるので、使わないのは勿体ないというわけで、重い腰を上げて不足部品を調達する。
メモリーは我が家にあるPCの中では初のDDR4だ。これはBeebox-Sを入手した時に必要だろうという事で購入しておいた。
 
あとはSSDさえあればOSを入れて終了なのだが、NVMeにするか2.5インチ SATAにするかで大いに悩む。組み上げようと思った矢先にSAMSUNG 960EVO M.2の発売が年末ぐらいという発表があったからで、それほど急いで組む必要が無かったから、結局発売まで待つ事にした。
960EVOは発売してしばらくは御祝儀価格、その後も値段は高止まり気味だったが、最近は需給が安定したのか、少しだけ値下がり。とはいってもSSDが全体的に値上がり基調なので、むちゃくちゃ安いという事もない。
 

Beebox-Sの内部インターフェースはSATA、M2、メモリースロット、mini PCIeで、mini PCIeには最初から無線LANカード(intel AC3160)が刺さっている。 なので、メモリーとSSDを所定のスロットに刺して、蓋を閉じれば組み上げ終了。拡張性は無いに等しいが、下手なノートPCよりも簡単だ。

外部インターフェースは背面にDC in、HDMIが二つ、DP、LAN、USB3が二つ。前面にUSB3、USB3.1、IR。
 
ディスプレイ用ポートが3つあるが、実際に使えるのは二つまでで、DPとHDMIもしくはHDMIとHDMIの何れかの組み合わせとなるらしい。
筐体はプラスチックでintel NUCのような高級感は無い。触ると指紋がベタベタに付くので見栄えは気にしない方がよいだろう。
電源ボタンはintel nucのようなクリック感は皆無で、どこまで押せば電源が入るのか非常に分かりにくい。勢い押しすぎると、中のプラスチックの棒やらプラスチックのバネが折れてしまいかねないので、程々の力加減が必要。
ACアダプターは19V 65Wのものが付属するが、これの大きさが折角の小型PCをダメにする。なぜintelのNUC並に小さいものが用意できないのか。
ACアダプターの大きさはまぁ、辛うじて許容範囲だとしても、ミッキーコネクターのACケーブルがコストダウンの影響なのか、規格で決まってるからなのか、アホみたいに太くて長すぎる。嵩張って仕方がない。

アダプターの二次側で十分な長さがあるんだから、一次側なんか30cmもあれば十分だろう。
というわけで、わざわざその為だけに細くて短いACケーブルを購入する。

もう、ACケーブルは全部これにしてくれと言いたい。アース付きのケーブルなんか必要と思った奴が買えばいいのだ。
そんな訳で、もし予算と仕様が許すならば、ASRockのNUCを買うよりはintelのNUCを強くお勧めする。コンピューターの内容としては、普通に安定して動作するし、UEFIの設定もASRockらしくて面白いのだが、所詮NUCなどは実用PCなのだから、普段から目につくところや、触る場所、使い勝手は大事だよという事で。

モニターは自宅に存在するモニターで一番軽そうなのを選んで取付。
すでに絶版品のAOCのI2369VM AMV2369W0M-GP3Rという長ったらしい名前のモニターで、23インチのAH-IPS。HDMI×2、DP×1、VGA×1とやたらと入力端子が多いのが特徴。便利だし表示に不満もないのだが、妙にプラスチッキーで正面下のAOCのロゴが更にダサさを醸し出している素晴らしい一品。

自宅用モニターを買う際の基準の一つが「VESAマウントが付いている事」なので、Beebox-Sに付属するVESAマウントキットを取り付け、本体をセットする。

この取り付け方だと、HDMIケーブルは30cmあれば十分だろう。今回は手持ちで一番嵩張らない70cmのスリムケーブルを使用しているが、そのうち気が向いたら交換しよう。モニターのACケーブルの太さも気になるが、これもそのうち細いケーブルに交換したい。
OSはWindows10をクリーンインストール。1時間もかからずにOS、ドライバー、Officeなどの作業に必要なソフトのインストールは完了する。あとはボチボチとWindows Updateを手動で入れてもいいし、早く作業を始めたければ、OS任せにしても大丈夫だろう。
細かいチューニングはさておき、正味1時間ほどでクリーンインストールから実作業環境が整うとか、数年前に比べてもなんと素晴らしい事だろう。
個人情報をクラウドに投げてしまってるというデメリットはあるにしても、MicrosoftとGoogleの同期機能は非常に助かっている。逆に考えるとこれらのアカウントが流出すると超絶面倒くさい事になるのだが…そこはもう、個人レベルではどうしようもないし、自分の責任で流出させてしまった際は二段階認証に期待するしかないと、割り切るしかない。

そんなわけで怠け者仕様デスクトップPCの完成。
モニターに取っ手が無いので、少々持ち運びしにくいけど、本体とモニターがくっついている上に軽いので、容易に移動できる。 ノートPCみたいに画面が小さくないから作業領域もそれなりに広いし、最近小さい字を見続けていると疲れるようになってきたオッサンには程良い大きさだと思う。
電源が無いと使えないけど、どうせ自宅専用PCなので気にする事もない。
で、このPCセットは必要なのかと問われると微妙なところで、一時期よりは台数は減ったし、ダウンサイジングも進めたとはいえ、未だにデスクトップが4台、ノートが3台、窓タブ1台、それにiOSやandroid端末が複数台となると、一台あたりの稼働率は推して知るべし。 ここまで増えると実益は殆ど無いに等しいので、「趣味だから」と言い訳するしかないと我ながら思う。

ASRock Intel Skylake U搭載 ベアボーンPC Beebox-S 6200U/B/BB
 
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