2017年4月3日月曜日

ヤマハのルーターでネットワークの設定にハマった件

中小企業で自前でネットワークを構築したり、大手で小規模拠点用に使うルーターとして、ヤマハのRTXシリーズといえば、そこそこ定評があると思う。
さて、そのルーターを使って拠点間接続の設定を行うのだが、ヤマハのルーターは初心者でも容易に設定できるように、WEB GUIを用意していて、ネットワークの仕組みを知らなくても、それなりに設定できてしまう。
で、同じヤマハのルーターの組み合わせだからと安易にVPN接続を設定してしまうと、何故か繋がったり、繋がらなかったりするのだ。
たとえばRTX1xxxシリーズとRTX8xxシリーズは微妙にコマンドの方言が違う。殆ど同じだが、RTX1200シリーズのconfigをRTX810にそのまま流し込んでも、思ったような設定にならない。
またCUIで設定後にGUIで設定すると、必要な情報が追記されなかったり、必要無い情報がConfigに残ったりする。
気付いてしまえば何と言う事は無い内容だが、同じ設定になると思い込んでるとハマる事になる。

今回ハマりかけたVPN接続については、当初拠点Aに固定IPが付与されていて、それに対して拠点Bから接続IDを用いてVPN接続していた。その後、拠点BにNetVolante DDNSを使用してDNSホスト名を取得し、双方の接続先設定を「ホスト名またはIPアドレス」に変更。
これを全くの新規で設定すると、「ipsec ike nat-traversal 1 on」という風にIKE NAT Traversalの設定が明示されるのだが、元の設定を訂正する形で入力するとこれが追記されない。
接続IDでの接続設定では、標準は「ipsec ike nat-traversal」は無記述となっており、パラメーターのディフォルト値はoffとなっているので、これを追記し、onにしなければVPNは正常に接続されない。もちろん拠点A,Bの双方がoffであれば、NAT越しでなければ接続される。
最初はRTX1200とRTX1210の相性なのかと思って、ルーターを交換したり、VPNの設定を新しく作ったり、訂正してみたり、ID接続やアドレス接続を試してみたりと、試行錯誤の連続。
そもそもGUIの設定を信用せずに、最初からCUIの設定だけを信用して、接続出来るパターンと出来ないパターンを検証すれば良かったのだが、GUIでの設定が楽すぎて、それの接続パターンだけで検証していたのが失敗だった。

VPNの設定は上記のたった一行の設定の有無で散々悩まされた訳だが、もう一つは更に意味が分からない。
拠点Aと拠点Bを結ぶのに、VPNとは別に専用線が用意されている。VPNは冗長回線で、本線は専用線側といった具合。
で、専用線は回線会社の仕様上は100Mbpsのハーフデュプレクスとなっているのだが、ルーターの設定は100Mbpsのフルデュプレクスに固定されていた。 そこで、これを自動判別に設定しなおしたところ100Mbps-hdxと仕様通りに接続される。
接続されたのだが、速度が極端に低下した。ルーターが悪さをしているのかと思って、専用線ONUに直接PCを接続しても速度は出ない。
よく分からないが、取り敢えず双方のルーターを元の通り100Mbps-fdx固定に設定し直したところ、速度は正常に戻った。 外に出て行く部分のよく分からないところは、素人がヘタに設定を弄らない方が良いらしい。
速度低下の原因が分かったところで、専用線ONUに接続されていたRTX1200をRTX1210に交換し、設定をそのまま移して接続したところ、速度が全く出ない。それどころか、少しずつ速度が落ちていき、最終的には専用線にはping(icmp keepalive)も通らなくなり、VPNも繋がらなくなってしまった。
仕方が無いのでRTX1200に戻したところ、通常の通信状態に戻ったので、専用線のONUに繋がるルーターの入替は諦めた。
RTX1200の代替え機としてRTX1210を用意しておきたかったのだが、こんな相性があるとは…
LANの接続に相性があるのは昔からネットワークを触っている人にとっては当たり前なのだけれど、ここ最近はあまり聞かなくなっていたし、まして同じメーカーの後継機種で相性が出るというのは…まぁ考えられなくも無いのか。
結局、平日土日の数日を潰して、得たものは上記の知識と経験だけだったが、まぁ何も得られないよりは良いという事で納得しよう。

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1210
 
ヤマハ(YAMAHA)

 

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX810
 
ヤマハ

 

ヤマハ ギガアクセスVPNルーター RTX1200
 
ヤマハ