2020年2月25日火曜日

Toshiba MD05ACA800 [8TB SATA600 7200rpm]

自宅で稼働中のNASのバックアップ用HDDをどうしようかと考えていたところ、N氏より8TBのHDDを頂いた。

東芝のMD05ACA800というHDDで、型番的にはクライアントPC用。WEB上のレビューを見ていると、コンシューマ向けのNASで使っている人も多い。
8TBのHDDとしては珍しくCMR方式を採用しているので、データを頻繁に書き換えるような使い方をする人向けか。
ただ、クライアントPCでデータの書き換え頻度が高い用途であれば、SSDの方が優れているので、やはりSOHO用NAS向きなのかなぁと思ったりもする。 そんな微妙な立ち位置のHDD。

さて、頂いたHDDは、SATAのコネクターが折れてしまった物だが、用途を限定すれば使用に問題は無い。

SATAコネクターが折れるというのは、PCを分解したり組み立てたりしている人ならば、2割ぐらいの人は経験済なのではないかと思うのだけれど、とりあえずピンさえ折れていなければ、折れたプラスチック片をプラグに突っ込んで、ピン折れしないようにコネクターに差し込めば、通信自体に問題は無い。
頻繁に抜き差しするような場所には使えないが、バックアップ用の外付けケースに入れて使うには別段問題は無いと思う。

そんなわけで、自宅のガラクタ箱をゴソゴソと漁って、3.5インチHDD用の外付けケースを発掘。

なぜコレがガラクタ箱に入っているのかというと、箱の中でHDDを固定する方法が無いからである。
HDDを抑え込むスポンジみたいなのが気持ち程度に付いているが、振れば箱の中でHDDがガタガタ揺れる。

まぁ、箱の中でのHDDの固定は適当な詰め物で工夫するとして、このままだとHDDのコントロール基板がケースに接触してしまうので、絶縁対策として、はがきサイズの紙をHDDのコントロール基板側に貼り付ける。

何かのゴミを整理した時に貰ったプリントゴッコ印刷用紙が転がっていたので、これをカプトンテープで貼り付け。
HDDをケースに挿入後、コネクター位置が悪くて収まりの良くないケーブルを押し込みながら、ケースを閉じる。
付属のUSB3.0のケーブルとACアダプターを接続して、clistal disk markとclistal disk infoを走らせてみた結果は以下の通り。

流石7200rpmだけあって、5400rpmのHDDよりは随分と速い。使用時間も5300時間弱なので、調子が良ければあと数年は使えるだろう。

そんなわけで、大容量HDDを譲って頂いたN氏には感謝の意を送りたいと思います。

 

 

2020年2月6日木曜日

Synology DS415+を修理する

以前にtwitterでも書いたが、SynologyのDS415+には持病が存在していて、何らかのタイミングでシステムがダウンして起動しなくなる。
原因はintelのCPUエラッタらしいのだけれど、本当のところはよく分からない。

とりあえずDS415+を2台繋いでHigh Availabilityを使用して冗長化していたおかげで、業務に支障は出なかったものの、これがシングルで稼働させていたらと思うと、胃に穴が開きそうだ。

壊れた当時は何が原因なのか分からないから、電源の入り切りだけで対応しようとするし、どうやっても起動しないとなれば、新たにDS415+かそれ相応の機械を購入しなければならない。
そうしたら、新たにRAIDアレイを組みなおして、ネットワークやらアプリケーションの再設定、バックアップからのデータ復元に、数十ものディレクトリのアクセス権限の修復等々…
ダウンタイムは最低でも1日、入手に手間取れば3日ぐらいだろうか…その間通常業務は停滞もしくは大混乱。修復が終わったら終わったで、関係各部署に謝罪行脚。
流石に死ぬほどではないが、終わるまでのストレスは酷いことになるだろう。
運が良ければHDDを壊れた機械から新しい機械に挿入しなおすだけで復旧できるかもしれないが、無理だった時に悲しくなるので、そこは期待しない。
さて、実際の処理を時系列で追いかけてみよう。
・アクティブ側のNASが停止したので、パッシブに切り替えるというメッセージがメールで飛んでくる。
・アクティブ側の電源再投入。 再起動せず。 LEDのエラー表示はその時々で変化するが、最終的に電源ランプが点滅し、ステータスランプは消灯、HDDアクセスランプが全てオレンジ色に点灯した状態で無反応となる。
・仕方がないのでDS918+の購入依頼を提出してから、なんとか修理できないかとインターネットで情報を漁る(この時はまだCPUエラッタが原因とか何も分かってない)。
・平行してsynologyに問い合わせたところ、既に購入から3年以上経過していて、無償修理も不可との事。特定CPU搭載機種の不具合が発生しているという事は把握しているらしく、保証期間は1年間延長されているのだが、通常保証2年+1年ということで、無償修理対象外。
・修理方法は探し方が悪かったのか、なかなか該当する情報が見つからなかったのだが、なんとか台湾の方の記事を発見して、そこから芋づる式に情報を入手する。
ここまでで概ね3日経過。
・日本橋に100Ω(1/8w)を買いに行って、DS415+の修理を実施し、停止前の状態に復旧できた。ここまでで凡そ1週間。

・修理後3か月程パッシブとして稼働させて、問題が発生することは無かったので、アクティブに変更した。
DS415+の分解方法はこちらの記事を参考にさせて頂いた。

本体カバーがひっかかってる爪が無茶苦茶硬いので、マイナスドライバーで抉って、多少フレームを曲げないとカバーが外れない。

抵抗器の取り付け場所は上記の台湾の方の記事や、synologyのフォーラムを参考にした。
現在パッシブ側で使用しているHDDの内の1台が、偶にリードエラーを吐くようになってきたので、まだ上記の故障には至っていないが、予防措置としてHDDを入れ替えるついでに加工しておこうと思う。