2016年12月20日火曜日

Cygnus-X 前輪タイヤ交換 IRC MB67 ODO 14820km

前回の後輪のタイヤ交換に引き続き、前輪のタイヤ交換を実施した。
前輪は過去にパンクした経験は無い。 また後輪のようにリコールでタイヤ交換が行われたという事も無いので、14820kmを実際に走っての摩耗である。

まだ少し溝は残っている。スリップサインの露出まで残り1mm弱といったところだろうか。
MAXXISのタイヤは乗り味が少々硬いと感じたが、耐摩耗性は非常に高かったのだろう。
グリップに関しては、下駄として使っている分には、何ら困る事は無かった。 また操舵感も素直で、変な癖も無かったので、純正タイヤとして選ばれるだけのパフォーマンスはあるのかなと感じた。

前輪の取り外しは、センタースタンドを立てて、アクスルシャフトを抜くだけだ。
シグナスのセンタースタンドの位置は絶妙で、前輪が装着されていると、前輪が接地するが、前輪が無ければ、後輪が接地するという重量配分になっている。
なので、念のためにフロントフォークにパンタジャッキを当ててはいるが、水平な地面に置いている限りは、いきなりアクスルシャフトを抜いてもシグナスが前に倒れこんでくるような事は無い筈だ。
アクスルシャフトを抜いたら、ホイールを後ろにズラしつつ、スピードメーターギヤを外して、ホイール右側のカラーも無くさないように外しておく。

さて、今回装着するタイヤは、IRCのMB67 110/70-12である。

後輪のタイヤサイズはSCT-001が新たに発売されたので、MB67は既に流通在庫のみになっているのではないかと思うのだが、前輪のタイヤサイズはまだ残っているらしい。
絶版になったのかと思って、IRCのホームページを見てみたら、まだカタログ落ちはしていなかった。 併売していくのだろうか? ちなみに後輪のサイズはwebike、monotaro共に売り切れ状態だった。

本来は後輪に合わせてSCT-001の110/70-12を装着すれば良いと思うのだが、SCT-001が発売される前に、monotaroの送料無料金額調整としてMB67を買ってしまっていたので…要は自宅の在庫処分だ。

古いタイヤをホイールから取り外すのだが、前輪はパンクしたことも無く、低空気圧で走行した事は無いので、後輪ほど揉まれていないから、ビードを落とすところから既に硬い。
タイヤの取り外しも、ビードをホイールの内溝に入れてやらなければ、タイヤレバーでホイールが歪んでしまいそうなぐらい硬い。

チューブレスなので、遠慮なくタイヤレバーを突っ込めるのが唯一の救いだろう。
とりあえず、古いタイヤを取り外して、新しいタイヤを装着する。

通販でタイヤを購入すると、タイヤの横つぶれ防止の為に タイヤの内側に段ボールが入っている。 チューブタイヤの場合は、そのほうが有難いのだが、チューブレスタイヤの場合は、少し横つぶれしてくれてる方が、作業し易いかもしれない。 まぁ、慣れの問題だとは思うけど…

流石に新品だけあって、タイヤが硬くて、少し苦労したけれど、なんとかホイールに装着完了。

なかなか面白いパターンのタイヤだ。排水性はどうなんだろう?

ホイールの取り付け前にキャリパーを軽く掃除して、ブレーキパッドを開いておくと、車輪取付時のイライラは随分軽減されるだろう。
取り外したのと逆の手順で前輪を取り付けたら、ブレーキが利くようになるまで、ブレーキレバーを何度が握って作業完了。

で、早速試走。
後輪と同じく直減りした古いタイヤと比べるのはどうかと思うが、それにしても操舵感には癖があるタイヤだと思う。
よく曲がるタイヤなのだ。 悪く言えば切れ込む。安定感が無い。 良く言えば、旋回性能が高い。切り返しが軽くて軽快。
接地感は十分あるので、この癖に慣れてしまえば、「よく曲がる」タイヤという評価になるのかなといった感じ。 
MB67はマジェスティーに純正指定されているタイヤなのだが、新車のマジェスティーはこんな感じなんだろうか…車体が違うからフィーリングは違うかな。
もし、このタイヤがシグナス純正指定だと、もしかしたらシグナスの評価が少し変わるかも…と思えるぐらい操舵性が変わったので、個人的には大満足だ。 折角交換したのに、何も変わらないというのは面白くない。
とはいっても、そのうち直減りして、今の感触は薄れていくのだろう。 下駄スクーターの宿命とはいえ、勿体ない。

IRC(アイアールシー)井上ゴムバイクタイヤスクーター用 MB67 フロント 110/70-12 47L チューブレスタイプ(TL) 322395 二輪 オートバイ用
 
IRC(アイアールシー)

2016年12月13日火曜日

Cygnus-X 後輪タイヤ交換 IRC SCT-001 ODO 14800km

以前にパンク修理に失敗してスローパンクが継続していたシグナスの後輪のタイヤ。
当初3日に一度ぐらい空気を補充していれば使えていたのだが、とうとう半日で空気が抜けてしまう程に悪化してしまったので、まだ溝が残っていて勿体ないが、新しいタイヤに交換する事にした。
新しいタイヤの銘柄はIRCのSCT-001。11月1日に購入して保管しておいたタイヤだ。
後輪は一度外しているので、ボルトが馬鹿みたいなトルクで締まっている事もなく、普通に作業は進んでいく。

シグナスのマフラーの取り付けは良く考えられていて、エキパイを止めるフランジナットの脱着の邪魔にならないように、アンダーカウルにエクステンションバー用の逃げを切っていたりする。

これのおかげで、カウルを取り外す事無くマフラーの脱着ができるようになっていて、工数が減らせるのは有り難い。


取り外した純正マフラーは耐久性重視なのか、かなりの重さ。これを社外品に交換するだけでも随分と軽量化できそうだが、五月蠅くなるのは嫌なので、当分交換する予定は無い。

サイドスタンドでバイクを立てて、タイヤを接地させた状態で、ブレーキを握ってホイールナットを緩める。センタースタンドでタイヤを浮かせた状態だと、ドラムブレーキごときではタイヤを止める事ができず、ナットを緩める事は難しい。
右リヤサスペンションとスイングアームを外して、後輪を取り外す。

取り外したタイヤは、度重なる低空気圧走行により完全に直減り状態。9割以上通勤で使っているので、どちらにせよ直減りは避けられないが…


今回はタイヤ交換に際して新しいアイテムを入手したので、試しに使ってみる。
デイトナから発売されている「タイヤチェンジスタンド」だ。

前から持っているタイヤ交換用のスタンドは、12インチタイヤだと使えないので、ゴムマット敷きの地面に置いて作業していたのだが、なかなか作業しづらい。
そう思って購入したのだけれど、正直、使いやすいのか使いにくいのかよく分からなかった。

ホイールを載せる台はフローティング状態なので、クルクルと回って便利ではあるものの、固定されていないので、タイヤを下に押し下げて力業でタイヤをホイールから抜くといった事は出来ないし、タイヤをホイールに填める際にも同様に力業で片側を填めるといった用途には向いていない。
基本的には最初から最後までタイヤレバーを適切に使って脱着する事が前提のスタンドだろう。
とりあえず作業椅子に座りながらタイヤの脱着ができるので、腰への負担は幾分かマシになったので、タイヤ交換を頻繁にする人には良いアイテムかもしれない。 バラせば収納にさほど場所を食わないのも良いと思う。
またこの手のタイヤチェンジスタンド全般で言えるのだが、タイヤが重力に従って下に落ちる為、タイヤを手で上向きに保持してやらないと、下側のビードがホイールの中溝に落ちてくれないので、タイヤの脱着が困難になってしまう。 下側のビードを持ち上げるのと、上側のビードを押し下げるのでは、どちらが楽なのかは自明だろう。
あと、アクスル部分に貫通させるセンターポールは、一回使っただけで傷だらけになったが、使用上問題は無いだろう。


今回もビードキーパーは大活躍で、手組でのバイクのチューブレスタイヤの装着には必須アイテムと確信した。4つも要らないけど、1,2つあればタイヤ装着時のイライラは9割減だろう。

新しいタイヤをホイールに装着し終わったら、車体に後輪を取り付けて作業終了。ホイールナットを締め付ける際は、タイヤを接地させてリヤブレーキを握りながら締め付ける事。


使用した工具は10,12,14,24mmのディープソケット、エクステンションバー、ラチェットハンドル、スピンナーハンドル、タイヤレバー、ビードブレーカー、タイヤチェンジスタンド、ビードワックス。
   

装着し終えたら、早速試走。直減りしたMAXXISと比べても仕方が無いが、倒し込みは凄く軽くなるし、グリップも良くなっている。 摩耗は距離を乗ってみないとわからないから、今後の経過を見るしかない。
タイヤ形状はMAXXISと違って、サイドウォールが立っていて、ある程度の立ち上がった所から、トレッド面に対してグイっと反り上がるといった感じ。 トレッド面のラウンド形状は普通っぽいけど、バンク角はそこそこ深く取れそうな…
乗り心地はMAXXISよりも良い感じがするけど、これも空気圧次第で感じ方は変わるだろうから、新品を同条件で乗り比べないと分からない。

井上ゴム工業 IRC MOBICITY SCT-001 120/70-12 51L TL フロント、リア共通 122559
 
井上ゴム工業

 

(STRAIGHT/ストレート) タイヤビードダウンキーパー 1ピース 19-536
 
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート

 

デイトナ(DAYTONA) タイヤチェンジスタンド 90323
 
デイトナ(Daytona)