2012年7月30日月曜日

KLX125 リヤサスペンション交換

KLX125のリヤサスペンションが抜けてしまったのは、随分と前から書いていたのですが、部品が揃ったので、やっと重い腰を上げて交換しました。

まずは、サスペンションのトップエンドに付ける部品。
 
ベアリングとスリーブとオイルシール2個ですね。
まず、ベアリングを圧入します。ちょっと頭が回ってなくて、パイロットベアリングプーラーで圧入してしまいました。
 
ニードルベアリングを圧入する際は、本来、アウターレースを押して圧入するのが基本です。なので、プレスかバイスを使うべきなのですが…
 
このように左右均一に隙間が空くように挿入せねばならないという事だけが、頭にあって、プーラーを使ってしまったんですよね。
幸いにして、アウターレースを変形させずに圧入できたから良かったものの、変形させていたら、またベアリングを注文して届くまで交換できない処でした。
ちなみにハンマーで叩くぐらいじゃあ、なかなか真っ直ぐには圧入できないので、ちゃんと道具は揃えましょう。
ベアリングが入ったら、グリースを塗って、スリーブを挿入し、

オイルシールで、スリーブの両端を閉じます。

おや?なんかノーマルと見た目同じか…ということは、この辺りの部品はノーマルから外して使えるのかな…まぁ、折角だから新品を使った方が気持ち良いですよね。

ロッカーアームに取り付けるベアリング。
 
写真右が純正。左がmonotaroで購入した相当品。
右がKOYOで左はNTN。何か、ニードルの数が全然違う。外形、内径、幅は同じなので、問題なく使用は出来るのですが、これ、耐久性はどうなんだろう。見た感じはKOYOの方が頑丈そうなんだけど、でもコロの大きさはNTNの方が少し大きいような…まぁ、これは取り付けて様子見ないとわからんね。
てなわけで、ロッカーアームに取り付ける部品。

ベアリング2個、スリーブ、オイルシール2個。

最近リンク回りを全くメンテナンスしてなかったから、油と泥と砂でギトギトのロッカーアームを外して、軽く洗った後、オイルシールを取り外した状態がコチラ。
  
例によって、ロッカーアームの上側のスリーブがエライ事になっています。

なんかもう、傷だらけの錆だらけで真っ黒け。 そういえば、兵カンなんかで水没しまくったのに、全くのノーメンテだったんですよねぇ…リンク回りは。
でも、もっと水没してた筈のロッカーアーム下側のスリーブは無傷。
  
なんでやねん。
因みに今回ベアリング化するのは、その錆びてない、ロッカーアーム下側なんですよね。
そのうち上側も同じようにベアリング化したほうが良いのかもしれません。でもオイルシールが高いんだよなぁ…

左側がベアリング仕様のスリーブ、右がプラスチックカラー仕様のスリーブ。内径と幅は同じですが、外径がベアリング仕様の方が小さいので流用はできません。 旋盤持ってる人なら、プラスチックカラー仕様スリーブの外側を削ってしまってもいいかもしれません。買ったほうが安いかもしれませんけどね。

で、ロッカーアームからプラスチックカラーを叩き出して、ベアリングを圧入します。ここでもベアリングプーラーを使おうとしてしまったのですが、流石にこの大きさのベアリングは入らないみたい。 無理したせいで、アウターレースが変形してしまって、ニードルが動かなくなってしまいました。
しかも、KOYOの純正の方を潰してしまったんですよねぇ。勿体無い。
そんな事をお隣のお兄さんに話していたら、「バイスで圧入すれば…」って言われて、あぁ…しまったなぁと思った次第です。 実際、この大きさの物ならプレスなんか無くても、バイスで挟めるし、それが一番良さそう。
今回はもうどうしようもないので、再度プラスチックカラーを入れて、元に戻します。

さて、リヤサスペンションの比較。
   
見て分かる通り、右が標準、左がKLX140L用のサスペンションです。
標準サスペンションは油と泥と砂でとんでもない状況です。自由長はほぼ同じですね。
KLX140L用サスペンションのボトムエンドの金具にはネジ穴が切ってあります。アルミなので鉄みたいに薄く出来ないですから、リンクのアームと干渉しないようにするには、これしか方法が無いのでしょう。
プリロードアジャスターの位置が標準サスよりも上の方になっています。同じバネレートなら、もう少し締め込まないとダメかもしれません。こればかりは取り付けてみないと分からないです。

スイングアームを外さないと取り付けできないという話だったのですが、車体やサスペンションのスプリングに多少傷が入っても気にしない人であれば、スイングアームを上げたり下げたりしながら、車体左側の隙間から、規定位置に入れる事は可能です。 フレームを養生すれば、もしかしたら傷を付けずに入れる事ができるかもしれません。

それで、取り付け終わったのが、コチラ。

うは、カッコイイ!w
ボトムエンド金具の部分はこんな感じ。
 
緩み止めナットが余ってしまうので、ちょこちょことボルトが緩んでないか確認する必要はありそうです。

買っただけで、何の調整もしていない状態で、乗車時(1G’)のサグを見てみます。インナーロッドにちょんっとグリスを付けて、ゆっくりと乗車…えぇ…半分も沈んでるよ。 こりゃ、プリロードをもっと締めないとダメだな。
シートフレームの端を持って、フンッと体重をかけると、もうフルボトムしてしまいますしね。
しかし、凄く減衰が効いてる。今までの抜けまくり標準サスペンションだと、フルボトムさせた勢いと同じだけの勢いで戻ってきて、いつまでもビヨンビヨンしてたのに、今回の新しいサスペンションはスっと動いて、スっと戻ってくる。
まだ実走してないから、なんとも言えないけど、これは凄く良さそうな予感がします。

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