2015年8月21日金曜日

ENERMAX Minimo.Q (ECB1010)

メインで使っているPCのケースを新調した。
以前からMini-ITXのマザーを使用しているのだが、グラフィックボードのサイズの都合で、MicroATXのケースに入れていたので、机の横に置くと結構な圧迫感があった。
今回購入したのはドスパラ専売品のENERMAX Minimo.Q (ECB1010)というケース。電源無しで税込4500円程だ。盆休み中に店頭で確認した際には4000円弱だったのだが、あれはセール価格だったのかな。

サイズは(W)225×(H)186×(D)370mmと奥行きはそこそこあるものの、高さが200mm以下に抑えられているのは有難い。
この低ハイトを実現させる為に電源は前方に配置されており、熱が篭りやすい構造なのだが、見ての通り、外観と防音性を犠牲にして、あらゆる場所にパンチング加工が施されており、思いの外、熱は篭もらないようだ。
もちろん負荷によっては排熱が追いつかないかもしれないが、今回のマシンは省電力構成で組んでいるので、恐らく大丈夫だろう。
電源の配置はマザーボードの前側になる為、奥行きのある電源は使用できない。
ケースの説明には140mmまでと書かれているが、電源ケーブルの取り回しを考えると140mmでは厳しいかもしれない。
 
今回使用したAntecの380W電源「SU-380」は比較的短い電源だが、正立に取り付けると、ケーブルがマザーボードに干渉するので、倒立させて取付けしている。

電源の取付は正立でも倒立でも問題ないようにネジ穴が用意されていて、これはよく考えられている。

マザーボードの取付ネジはミリピッチ。このスペーサーのネジは規格が無いのか、ケースによってインチだったりミリだったりするので、気をつけなければならない。


ケースの高さは186mmなので、背の高いCPUクーラーや補助電源のコネクターが上向きに付いているグラフィックボードも取付け可能。

ケースの奥行き長さのほぼ全てをPCI-Expressの拡張カード用に使う事ができるので、多少長いグラフィックボードも問題なく取付け出来そう。


ケースに付属していた、マザーボードに取り付ける小型スピーカーは、基板は割れているし、ケーブルから髭がでていて、半田付け不良。見た瞬間にゴミ箱行きだった。


光学ドライブは外付けを使用するので、空いている5インチベイにHDDを装着する。 電源の直上に3.5インチのHDDを装着できるようになっているが、エアーフローを考えると、あまり良いとは思えないから、ここは2.5インチのSSDを取り付けるのがベターだろう。
背の低いCPUクーラーを使えば、CPU直上に3.5インチのHDDを装着する事ができるが、今回使用したCPUクーラーは背が高く、ケースの高さギリギリなので、HDDを取り付ける事ができない。
結局HDDの取り付けができそうなのは、5インチベイの場所だけだった。

電源とHDDのアクセスランプは極小でデザイン的に好感が持てるのだが、電源LEDの色が青色なのが不満。

正面から見ると結構眩しい。 正面以外であれば、左程気にならないが…常時点灯するランプを眩しい物にするのは、勘弁して欲しい。
HDDのアクセスランプはオレンジで、こちらは落ち着いた色だ。


このようにケース横のパンチング穴からグラフィックボードが良く見える。
取りあえずアイドル状態ではファンを極低速で回転させるように設定しているので、動画を見る程度の負荷であれば、電源ファンの音が少し耳につくぐらいで、静かなものだ。 3D系のゲームを始めると、穴という穴からファンの音が漏れてくるので煩い。 が、放熱は良好なようだ。
電源の排熱がフロントパネル方向なので、使用し始めると、フロントパネルが熱を持ち始め、室温28度でパネルの温度は41度ぐらいになる。
フロントパネルもメッシュ加工されているが、空気の抜けは良くは無いので、他の部品よりも電源の熱条件が一番厳しいのかもしれない。

Abeeの窒息ケースみたいに格好良くは無いし、定期的にケースを開けてブロアーで埃を飛ばす必要がありそうなぐらい穴だらけだけど、6面中5面のパネルを独立して取り外す事ができるので、メンテナンス性は小型のMini-ITXのケースとしては悪くない。 加工精度も安価な割にはしっかりしているので、分解組立しやすい。
結論として、このケースは買って良かった。 このケースを使うコツは、とにかく音が出る部品を極力避ける事。
パソコンもバイクも、普段使いで静音に心がければ、(使用者や周辺の気持ちの閾値次第だが)たまの爆音稼働は許容できる。
そもそも、安物タブレットでも出来るような事をしていて、ぶんぶん煩いと、使う気が失せるでしょ。

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