2013年1月21日月曜日

CBF1000 スプロケットとチェーン交換

CBF1000のチェーンが伸びてきたような気がしたので、交換する事にしました。
 
まずは後輪を外します。
…えーと、必要な工具は27mmと22mmのメガネレンチ、もしくはソケット。普段KLX125ばっかり触ってるから、CBF1000のアクスルシャフトの太さはびっくりです。
後輪を外したらチェーンを切ります。チェーンカッターを入れる前に、サンダーでカシメ部分を削ります。

バイクに最初から付いてくるエンドレスチェーンは、我々が買ってくるチェーンのような、ピンを広げてカシメているような部分が無いから、どうやって装着してるのか不思議で仕方がないのですが…
ピンを広げてカシメている場所があれば、削らなくても直接チェーンカッターでピンを抜く事も可能ですが、普通の連結部分は削ってからでないと、大抵はチェーンカッターのピンが折れます。

チェーンを切って、新品と並べてみた結果…

120リンクでピン一本分伸びていました

って、全然伸びてないじゃないの…これは再利用だな。勿体無さすぎる。 今回はとりあえず新品に交換するけど、この古い方は綺麗に洗った後で、グリス漬けにして、新聞紙に包んで保管する事にしよう。

リヤスプロケットの取り外しはインパクトレンチであっという間に終了。ナットの数が多くて、しかも結構なトルクで締まってるから、人力だと面倒くさい部分ですが、それなりの工具があれば楽できますね。
ちなみに古いスプロケットと、新品のスプロケットを見比べてみると、正直全然減っていません。

このスプロケも綺麗にして防錆処理した後に保管だな…こちらも折角なので新品に交換。でも今回はアルミのスプロケなので、純正の鉄スプロケットよりも減るのが早いだろうなぁ。

次にフロントスプロケット。こちらはかなり面倒くさいです。まず下写真の赤丸のボルトを緩めて、シフトレバーのリンクロッドを外せば、スプロケットカバーを取り外す事ができるようになります。

冷却水用のパイプや油圧クラッチのパイプが非常に邪魔です。指で押さえて逃がしながらボルトを緩めましょう。

「これで、余裕!」とか、思ってはいけません。ウォーターポンプが邪魔でカバーが外れませんので、下の写真の赤丸のボルトを緩めて、ウォーターポンプをずらさなければなりません。

「よし、これで外れる」と思ったら大間違いで、大抵の場合、油圧クラッチのプッシュロッドがクラッチレリーズシリンダーに張り付いているので、クラッチレバーを一回握って、ロッドを外してやりましょう。

ようやくフロントスプロケットカバーが外れました。それにしても泥や砂が油でコテコテに固まって堆積してて汚いなぁ…ほんとに。

こちらもインパクトレンチで緩めるのですが、ニュートラル状態では緩める事ができません。再度リンクロッドを取り付けて、手でスプロケットを回しながら、1速なり2速なりにシフトチェンジして固定しましょう。後輪とチェーンが付いていれば、こんな面倒くさい事をしなくても良いので、作業手順としては、フロントスプロケットの固定ネジを緩めてから、チェーンとリヤスプロケットを交換すべきでしたね。失敗。
取り外したスプロケと新品のスプロケの比較。
 
やっぱり減ってない。CBF1000ぐらいの車重と馬力だったら、530サイズのチェーンと鉄スプロケットの組み合わせで、5万キロぐらい交換しなくても大丈夫なんじゃないの?ホントに。
ちなみに純正スプロケットは防振ゴムが貼り付けています。これって、そんなに効果あるのかなぁ…まぁ、最近は排気音よりもメカニカルノイズを抑えるのに各メーカーが腐心している事を考えれば、わざわざコストをかけている意味はあるんでしょうね。 てなわけで、コレも保存決定。でも新品も鉄スプロケットだから、減らないだろうなぁ。たぶん。
スプロケットを外したついでに、ヘドロ状の油を取り除いて、プッシュロッドやその他に付いてしまった汚れも綺麗に拭き取ります。
新品のスプロケットを取り付け、規定トルクでボルトを締めて、新品のチェーンを張ったら、スプロケットカバーを取り付けるのですが、この時、クラッチレリーズシリンダーは押された状態になっているので、プッシュロッドが邪魔をしてカバーが浮いてしまいますが、ボルトを締めていけば、自然と押し戻されます。

ウォーターポンプもしっかり固定して、作業終了。
そうそう、チェーンの張り調整はセンタースタンドを立てて後輪を浮かせた状態でやってしまうと、スタンドを外して、後輪が接地した際に、ビシバシに張ってしまうので、センスタをかけた状態で少しダルダルにしておいて、接地させてから微調整するのが正解です。
で、調整した結果が、コチラ。
 
新品なのに既に少し伸びたぐらいな感じに。マジかよ。ほんとに古い方のチェーン、ほとんど伸びて無かったじゃねぇか。チェーンのコマ数1リンク多いんじゃないの?
そんなこんなで、労力と浪費がデカすぎて、結構ガッカリだったのですが、少し走ってみて、「やっぱり新品のチェーンとスプロケは、気持よく回るよね」ってな、ありきたりの感動はあったから、良しとしよう。
作業時のODO 35108km
 

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