2012年2月18日土曜日

KLX125 フロントフォークオイル交換


前々から気にしていたKLX125のフロントフォークのオイル交換なのですが、やっと実施しました。
オイル交換するだけだから、すぐに終わるんだけど、なんとなく面倒くさくて、先延ばしになってしまうんですよね。
まずフロントフォークを外します。外さないと作業できません。フロントフォークを外す前に前輪も外しておきましょう。

さて、フロントフォークを外す前に、インナーチューブの向きが分かるようにマーカーで印を付けておきます。

これは大抵の場合はやらなくても良いのですが、過走行車の場合、フォークを突いてしまってたりして、微妙にインナーチューブが曲がってる場合があるんですよね。 で、インナーチューブと、オイルシールやらダストシールといったゴム類との褶動部が、その形に馴染んでしまってる場合があるので、あまりインナーの向きを変えたくないってのが理由なのです。
それから、ステムヘッド(とサービスマニュアルに書いてる。トップブリッジって呼び方の方が一般的だと思うのだけど…)のボルトを緩めます。フォークの下側はまだ緩めません。 先にフォークトッププラグを緩めないと、フォークを外してからでは緩めるのが面倒くさくなります。 この時、フォークトッププラグは緩めるだけで、外してはいけません。

ここまでで、このような状態ですね。 フォーク下側ボルトを緩めればフロントフォークが外れる状態なのですが、その前に、アウターチューブにくっついている部品を外しましょう。
 キャリパーとか、ブレーキホース、それから、
 速度メーター用センサー。 速度メーター用センサーのケーブルはインシュロックで止まってるので、ニッパーで切らないと外れません。 また取り付ける際に新品のインシュロックが必要になるので、予め用意しておきましょう。
これらが外れたら、フォーク下側ボルトを緩めます。

なんか初めからマーキングしていますね? カワサキの工場で付けられた印かな?
これを緩めると、フォークが外れますので、下側にゆっくりと引き抜きましょう。

こんな感じ。いやー細いなぁ。軽いし。流石125cc。
既にフォークトッププラグは緩めているので、工具を使うなり、素手で回すなりして、外してしまいましょう。フォークが完全に伸びた状態でも、少しだけバネの伸力が残っていますので、気をつけて作業しましょう。 当たり前の話ですが、インナーを縮み方向に押さえつけながら作業しないこと。 インナーチューブを手で保持しながら、トッププラグだけを少し押し付けながら緩める方向に回す。これが重要です。

トッププラグが外れると、カラーとフォークスプリングシートとフォークスプリングを取り出す事ができます。
フォークを垂直に立てた状態で、少しずつインナーを下げていくと、初めにパイプみたいなのが出てきて、パイプの下にワッシャーみたいなやつ、その下にバネが出てくる筈です。それらが上記の部品なので、しっかり覚えましょう。
それらをインナーチューブから全部抜き出したら、フォークオイルを洗面器か何かに抜き取ります。
フォークを逆さまにして、フォークを縮めたり伸ばしたりしながら、オイルが出なくなるまで…は無理なので、まぁ殆ど出ない状態まで抜き取ります。

うわーヘドロ状態ですよ。なんか臭いし。まぁ予想はしていましたが…
で、これが新油。

オイル交換時の規定量は225ml。分解時は266ml。
指定オイルはSHOWAのSS-8なのですが、高いので、SUZUKIの純正フォークオイル10Gを用意しました。
インターネットが普及して、情報が簡単に手に入るようになって、物凄く便利になったと感じるのは、フォークオイルの動粘度なんかを表にまとめてくれてる人がいて、それをすぐに見つける事ができるという点でしょう。
上記のホームページに掲載されている表を見た限りでは、SUZUKIの10GはSHOWAのSS-8よりも少し柔らかいようですが、殆ど変わりません。気温も低いから、大丈夫でしょう。 気温が上がってきたら、硬いオイルとブレンドして使えばいいかなと。
そんなわけで、新油をフォークに入れます。 油を入れたら、フォークを伸ばしたり縮めたりして、エアー抜きを行います。 それが終わったら、フォークを最も縮めた状態で垂直に立てて、スプリングを入れずに、油面を測ります。規定油面は138±2mm。

オイルレベルゲージをフォークに突っ込んで、シリンジを引きます…って、あれ? 全然吸わない。
オイルレベルゲージをフォークから取り出してみても、レベルゲージにオイルが付着していません。 思いのほか、古い油が抜けてしまったのか、それとも百均で買ってきたプラスチックビーカーのメモリがとんでもなくアバウトなのか…
仕方がないので、適当に新油追加。どうせシリンジで抜くし、もう本当に適当でいいや。と思ってたら、入れすぎた。危うく溢れさせるところだ。
オイルレベルが規定値になったら、取り外した部品をフォークに入れます。その際にそれらの部品に目視できるような砂や埃が付いていないか確認するのを忘れずに。
フォークスプリングは先端がほんの少し細くなってる方を下側にしてフォークに挿入。バネの上にスプリングシートを乗せて、インナーを持ち上げて、カラーを挿入して、トッププラグを取り付けます。
そんなこんなで、左右ともオイル交換終了。
そうそう、作業はフォークブーツを外してやったほうが捗ります。インナーチューブやオイルシールの不具合確認の為にも、オススメです。 フォークブーツには水抜き穴が開いていて、取り付ける際は、この穴が後ろ側にくるように取り付ける事を忘れずに。  フォークブーツとインナーチューブが引っかかって脱着し難い時は、パーツクリーナーを接触部分に吹きつけてやれば、スムーズに脱着できます。


出来上がったフォークを下から挿し込んで、フォーク上端とステムヘッドの上面が面一になるようにセットして、フォークボルトの下側を締めます。その際にインナーチューブの向きを初めにマークした位置に合わせる。フォーク下ボルトの締め付けトルクは40N・m。トルクレンチを使って締め付けると、初めから付いていた白いマーカーの位置でぴったり40N・mでした。
キャリパー等をアウターに取り付けて、タイヤを取り付けます。タイヤを回転させて、何度かブレーキをかけた後に、トッププラグを22N・mで締め付けて、最後にフォーク上側ボルトを20N・mで締め付けて作業終了。

ODO 12956km。

(STRAIGHT/ストレート) フォークオイルレベルゲージ 19-8704
 
(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート

 

キタコ:SHOWAフォークオイル(#10 SS8)
 
キタコ 

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