2015年5月18日月曜日

CB1300SB ブレーキパッド交換

自分のバイクではないのだけれど、今回は友人のCB1300SBのブレーキパッドを交換した。

手順としてはいつものパッド交換と変わらない。

キャリパーが車体に付いている状態で、パッドをとめているピンのネジを緩めておいて、その後にキャリパーを外してから、ピンを抜去してパッドを取り外す。
パッドを取り外したら、ブレーキクリーナーでピストン周辺を清掃。
ピストンが外れないように動きを見ながら、ブレーキを操作して、ピストンをなるべく突出させる。
さらに、クリーナーとウエスで掃除して、ピストンにメタルラバーを塗布してから、ピストンを押し込み、ピストンとダストシールを馴染ませる。
全てのピストンをキャリパー内に押込んだら、余剰のメタルラバーをクリーナーで除去し、ウエス等でキャリパーを綺麗に拭き上げ。
新品ブレーキパッドのベース裏側に鳴き止め剤を塗布して、キャリパーに組み込む。
パッドピンを取り付けて、キャリパーを車体に取り付け、すべてのネジを規定トルクで締め付ける。
パッドがディスクローターに当たるまで、ブレーキレバーを操作して、ブレーキが問題なく動作するか確認。

というのが一連の作業である。
右前は問題なく無事完了。 で、左前のキャリパーを触っている際に注意がおろそかになっていた。
メタルラバーを塗布して、ピストンを押し戻す際に、別のピストンが飛び出してしまって、フルードがダダ漏れになってしまったのだ。
ブレーキフルードは塗装を傷める。 またパーツクリーナーでは綺麗に落ちない。 必要なのは大量の水。
まず外れたピストンを元通り装着し、バケツに水を入れてきて、キャリパーも含めて、フルードがかかったと思われる場所にぶっかける。それを何度か繰り返して、最後にキャリパーをバケツに張った水に浸けて洗う。 これで、概ね問題ない。
新しいパッドを付けて、車体に装着したら、キャリパーのエアー抜きをしなければならない。
今回はホース内までエアーが入った訳ではないので、リザーバータンク側から、フルードを流し込んで、キャリパー内のエアーを抜く。
リザーバータンクを開けると、そこにはヘドロのような色のフルード。 随分前に交換時期を過ぎていたような感じだったから、丁度良い機会だったのかもしれない。
失敗したキャリパーのドレンボルトにワンウェイバルブ付きのドレンホースを取り付けて、ドレンボルトを緩める。
ブレーキレバーを操作するとフルードがキャリパーに送られて、リザーバータンク内のフルードが減るから、様子を見ながら新しいフルードを継ぎ足していく。
そのうちドレンボルトから、汚れたフルードが出てきて、しばらく続けていると、新しいフルードが出てくるようになる。
そこで、一旦ドレンボルトを締める。 キャリパーを軽く叩いて振動を与えて、キャリパー内部に付着していると思われる気泡がキャリパー上部にあるドレンボルト側に移動するように努める。
ブレーキレバーを握りながら、ドレンボルトを緩めていくと、残留していた気泡と一緒にフルードが出てくる。レバーを握ったまま、ドレンボルトを締める。 ブレーキレバーを操作して、元のレバータッチが戻るまで、上記の作業を繰り返して、とにかくキャリパーからエアーを抜く。
一人で作業するなら、真空ポンプを使って、真空引きした方が楽かもしれないが、ホース内にエアーを噛んでいる訳ではないし、二人で作業するのであれば、この方法でも面倒くささは変わらないだろう。

リヤブレーキのパッドは私がフロントで遊んでいる間に、友人が殆ど交換し終わっていた。 車体への取り付けだけ手伝って終わり。

車体を動かす前に、各ボルトの締付け確認を行って、ブレーキがかかる事を確認し、車体を外に出す。
で、もう一度大量の流水でフロント周りを清掃した。 
問題が無いか、近所を軽く試走してもらって、問題は見受けられなかったので、一応作業終了。

それにしても、今回の作業は、ピストンが抜けるほどスムーズに動くようになっている事に気付かなかった、私に油断があった。
今後はメタルラバー塗布時にはピストンの滑り具合をよくよく注意しながら作業しよう。

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