2015年4月19日日曜日

Dakota Pro 簡易メンテナンス

Dakota Proのフロントブレーキから、パッドがディスクに擦れる音がしてきた。
微調整レベルであれば、キャリパーを固定しているキャップボルトを緩めて、ブレーキを軽く握ったまま、ボルトを締め直してやれば良いのだが、そんな手抜きメンテばかりしていた為、キャリパーとディスクが当たってしまうぐらい中心位置がズレてしまった。

対向2ポッドのキャリパーで、油圧でピストンを押し出すのだが、片側のピストンの動きが渋いのが片寄りの原因。
自転車の油圧キャリパーはバイクのキャリパーと違って、構造が単純な上に貧弱なので、ちょくちょくメンテナンスしないと、すぐに動きが悪くなる。
結果、ちゃんと整備するのが面倒くさくなって、キャリパー位置を動かすようなテキトーな整備になるんだけど、これも初めはキャリパーの取付穴に遊びが有ることにびっくりしたぐらいだ。
それぐらい自転車の油圧キャリパーはローテクで単純。故に小手先の器用さが求められるという、私の最も苦手とする整備なのである。
他にはフロントディレーラーの位置調整とか、カートリッジベアリングじゃないベアリングの玉押し強さの調整とか、ホイールの振れ取りとか、完璧を求めるとイライラする整備だらけだ。
そんな訳で、いつも通り、問題ないレベルにまで修正する整備を実施した。

何はともあれ、ディスクパッドを取り外さないと何も出来ない。 パッドを取り外したら、キャリパーのピストン付近にパーツクリーナーを吹付ける。ブレーキレバーを握ってみると、片側のピストンしか動いていない。もう片方も微妙に動こうとはするのだが、ピストンが出てこない。
動く方のピストンをコインドライバーで押さえていても、もう片方のピストンの動きは良くない。というか動かない。そこで、動かないピストンを、マイナスドライバーで少し押し込んでやると、微かな手応えがあった。 どうやらピストンがシリンダーに対して斜めになっていたようだ。それとも固着していたのかな? 何れにしてもシールが弱いのかもしれない。

とりあえずピストンが動くようになったから、両方のピストンにメタルラバーを塗布。馴染ませてから余分に付着した分は拭き取り。
そこまでしても、ピストンが同じ量だけ出てくる訳ではない。 よくよくキャリパーを見れば分かるのだが、ディスクが通過するスリットの位置が真ん中じゃないから。
要するに、対向2ポッドではあるものの、動きとしては片押しのフローティングキャリパーみたいなものなのだ。フローティングにするよりも、動きの鈍いピストンを入れた方が構造が簡単で軽くできるから、そうしているに過ぎない。もしかしたら違うかもしれないけど。
そんなわけで、パッドを取付けて、ディスクが通過するスリットの中心にパッドが来るようにピストン位置を調整してから、ホイールを取り付ける。
ブレーキを握ってもディスクが歪まない事を確認し、ホイールをくるくる回してみて問題は無さそうなので、前輪のキャリパーのメンテンスは終了。
  

続いてチェーン掃除。ミッシングリンクを外して、チェーンを取り外し、洗油を入れたボトルにボチャ漬けにし、ボトルを振って洗浄。
チェーンをボトルから釣り上げて、ウエスで洗油を拭き取り注油。今回、試験的にバイク用のチェーンルブを塗布してみた。 が、これは駄目だ…チェーン油が糸を引いて飛び散るから車体が無茶苦茶汚れる。粘り気があって耐久性は良さそうなので、雨や泥の中を走るなら悪くは無さそうだけど…

ところで、フロントフォークのキャリパー取付け部分、塗装にヒビが入ってる。そんなに応力が掛かってるとは思えないんだけど、経年劣化かな?
 

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