2023年2月11日土曜日

XT225WE キャブレターメンテナンス

2021年7月にキャブレターを交換してから、色々とセッティングしながらセロー225に乗っていたのだが、何をどうやっても低中回転域が安定しないので、昨年の春ぐらいからめっきりとセローに乗っていなかった。
ネットを見ているとセローのキャブレターをPWK28に換装している人は多く、紹介記事もたくさん見られるのだが、皆の使用環境や好みが違うので、コレといった正解は無さそうな感じ。
ただ、共通事項も多く見受けられるので、そのあたりを中心にお金のかからない範囲でセッティングを詰めていた。
低中回転域での問題としては、トルクの谷だったり、バックファイヤだったり、アクセル開け始めのモタつきだったり、色々。
とりあえずPWK28に関しては元が2スト用のキャブレターという事もあって、スロー系の燃料噴射口が多すぎるので、一つは塞ぐ事にした。

エンジン側の口だが、これの下にある穴が常にフロート室とつながっていて、燃料を吹き出し続けている。これの経路を遮断する。

キャブレターのジェット類がついているボディーを取り外すと、ゴムパッキンがついた穴がジェットのボディーに3つ開いている。

これらの二つ並んでいる方ではなく、一つだけの方を塞ぐ。
ただ、ジェットボディー側を物理的に塞いでしまうとなると、何か詰め物をする必要があるし、元に戻すときに面倒くさいので、これの相手側、すなわちキャブレターのボディー側を塞いでしまうことにした。 その穴はどれかというと、下の写真のスロットルボディーの上あたりに見えるゴミみたいな黒い点が、それだ。

アルミテープを切って張り付けただけだが、これの上からジェットのボディーで押さえつけるので、まず燃料がここから吸い出される事は無い筈。

上記のような事を21年の8月ぐらいには実施していた。
最初のころは、あーでもないこーでもないと色々と触っていたのだが、そのうち面倒くさくなってきて、乗っていてもストレスがたまるだけなので、半ば放置状態だった。
ただ、このまま放置して朽ちさせるのもなぁと思って、たまに思い出したかのようにネットで情報を漁っていたのだが、結局のところ低回転領域が濃すぎるのが原因みたいなので、スロージェットやカッタウェイを交換するしか無さそうな感じだった。
実際に効果があるのかどうか分からないのに、PWK28の中でも比較的高価な部品であるカッタウェイを買うかどうするか悩んでいたのだけれど、このままでは改善しないのは明らかなので、思い切って買う事にした。
最初はOKO28のカッタウェイを削って作ろうかと思ったのだけれど、それだとセッティングの再現性が無くなるし、そもそも面倒ごとが増えるだけだと気が付いたのだ。
で、OKO28のカッタウェイ(多分#3.5)とKEIHIN PWK28の純正カッタウェイ(#5.0)は以下の写真の通り。

左がKEIHINで右がOKO。OKOの方が肉厚で重たい。メッキはKEIHINの方が綺麗。メッキの厚みはOKOの方がぶ厚そうな感じがする。
全体的にKEIHINのカッタウェイの方が精度が高そうな雰囲気。値段も3倍以上するしね。
で、さっそく組み込んでエンジン始動。 チョークを引いた状態で2~3秒程セルモーターを回してやれば、問題なくエンジンがかかる。 この時点で既に効果が感じられる。
しかし、十分にエンジンが温まったところでチョークを戻すとエンジンストール。 何回やってもダメ。アクセルを微妙に捻ってやれば、エンジンは回っているものの、全閉にすると止まる。 もしかして、放置しすぎてジェットが詰まった? 面倒くさい…
黙って見ていても仕方がないので、バラシて確認してみるとスロージェットが詰まっていた。ついでにメインジェットも確認。こちらも詰まっていた。完全に詰まっている訳ではないものの、通常状態よりも明らかに穴が小さくなっている。
パーツクリーナーとエアーガンで綺麗にして、再度組み込み。 エンジン始動。今度はチョークを戻してもストールしない。
ASを戻しながらアイドリングを調整して、PSを動かしてみると通常の戻し量付近で問題なくエンジンの回転数が変動する。 あの、殆ど役に立っていなかったPSが役目を果たしている。

アフターファイヤーも出ないし、中回転域の失火したかのうようなトルクの谷も感じられない。やっとまともに走れるようなった。8千円近くも出してカッタウェイを買って良かった。
ただ、以前に感じていたような、低回転域からのグッとくるようなトルク感は薄くなったような気がする…
まぁ、これ以上は沼にハマりそうなので、現状で満足できなくなったら、また弄ってみる事しよう。

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