2023年2月5日日曜日

電動ラチェットレンチ「MINUMX M-B3」購入

前から欲しかった工具に電動ラチェットレンチがある。
エアーラチェットレンチは持っているのだが、こいつは思いのほかエアーを食うし、何よりホースが邪魔。
電動ラチェットに及び腰だったのは、回転の遅さで、ラチェットハンドルよりは速いけど、T字ハンドルで回せるなら、その方が速いよなぁと。
ところが、ここ数年で電動ラチェットハンドルの性能は向上していて、300rpmを超える物がチラホラと出てきだした。
本命は「ミルウォーキー M12 FUEL 3/8インチハイスピードラチェットレンチ M12FHIR380JP」という、無負荷回転速度450rpmも出る商品。しかし、ちょっとズボラをかましたいだけの工具に28千円は出せない。
高速回転で安価な商品となると、中華の良く分からないメーカーの工具しか選択肢が無くなってくるのだが、無負荷回転数が400rpm近い物となると、スペック詐称上等な中華製品といえども意外と少なくて、安い商品は大抵280rpmあたりとなっている。
マキタの18Vバッテリーを使う電動ラチェットは800rpmぐらいで回るものが多いようだけれど、さすがにそこまで高速である必要は無いし、デカくて重たくなるので使い難いだろうという事で候補からは除外。
あとはソケット型12Vバッテリー、或いは16Vバッテリーの物になるが、16Vバッテリーなんて中華ブランドでしか見たことが無いので、国内で知られている有名メーカーの互換バッテリーという事はあり得ないだろうから、これも除外。
ソケット型12Vバッテリーは色々なメーカーが出しているので、できればマキタ互換が良いのだけれど、こればっかりは買って届いてみるまでは分からない。
前置きが長くなったが、結局購入したのはMINUMXというメーカーのこちらの商品だ。
バッグとバッテリーが2本付いていてセール期間中という事もあって、購入金額は4029円だった。
この商品にした決め手は「No Load RPM 380」というところ。
無負荷回転数はミルウォーキーには及ばないものの、380rpmはそこそこ速い。

そんなわけで、発注したのが1月14日で到着したのが1月29日。
到着数日前に品物を受け取っていないのに、配送完了通知が届いていたので、Aliexpressやりやがったな?って思ったんだけど、配送ステータスを見てみると、日本国内の運送業者に品物が届いているものの、配送完了にはなっていない。 仕方がないので、しばらく待ってみるものの、商品が届かない内に、注文ステータスが取引完了となってしまった。
そんなわけで、面倒くさいが紛争を開始。 「国内配送業者(どうやら佐川)の追跡番号が書かれていなかったので、そちらを調べて送ってくれ。無理なら返金しろ」とDeepL翻訳の力を借りて英語で文章を書き、送信。
その連絡が国内運送会社に届いたのか、翌日雨模様の中、なぜか商品が玄関先に置き配されていた。結局どこの運送会社が配送してきたのかも分からずじまい。
ccx濡れた小汚いビニール袋の中にベコベコになった箱。取り合えず商品は無事だったが、何故置き配したし…

さて、肝心の商品だが、国内メーカー製でもスペック詐称が横行する昨今、中華製がスペック詐称なんて当たり前なので、回転計を使って無負荷回転数を測定してみたところ、珍しく商品紹介ページに書かれた仕様通り375~400RPM程度であった。

またグリス不足でギヤが破損なんて事も日常茶飯事なので、一度分解して内部の様子を確認する。
まず分解する前の外観。

流石にエアーラチェットに比べれば玩具のような質感。ただし、これは国内メーカーだろうが海外有名メーカーだろうが、同じ。
外装は全て2番のプラスネジで固定されていて、穴の奥まった場所にネジがある為、細軸の2番+ドライバーが必要。
カバーは爪等で引っかかってはいない為、ネジを外せば用意に殻割できる。

スイッチ部分はON/OFFの二通りしかないスイッチ。要するに回転速度調整をスイッチで行う事はできない。

モーターはブラシモーターで非分解構造なので、もし壊れたら修理せずに廃棄だろうな。

中華品だろうが、有名メーカー品だろうが、動作構造は同じ。

遊星ギヤを介してモーターと同軸上のプレートを動かしてクランクを動かし、その動きでラチェット部分の外輪を左右に動かす。

クランクの回転方向は常に同じだが、ラチェット機構の爪の向きを変更することで、順回しと逆回しを切り替えている。

付属のACアダプタはヨーロッパ仕様のプラグ。変換して使っても良いのだけれど、充電台タイプの充電器が欲しかったので、バッテリーの形状を確認しながら、該当する充電台を購入した。
 
バッテリーの形状はマキタとは全く異なる。ただ、中華工具でよく使われている形状らしく、Aliexpressでは結構安価に販売されていた。取り合えず私の使い方なら、二つあれば十分だと思う。

そんなわけで、遊星ギヤ部分もラチェット部分もグリスが薄く乗っている程度しかついていなかったので、適当なモリブデングリスを詰めて組み立てたところ、ほんの少しだけ動作音が静かになったような気がする。
結局のところ、クランク部分がラチェットの外輪を動かすという機構上の問題で、動作音は大して静かにならないのだろう。

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