2016年10月5日水曜日

XT225 フロントフォークオイル交換と三つ叉のグリスアップ

エンジンオイルと同じく、前回いつ交換したのか分からないフロントフォークオイルを交換する。

ハンドルクラウン側のクランプボルトだけ緩めて、予めフォークのキャップボルトを緩めておく。
フロントフォークにくっついている、様々な部品を全て取り外してから、アンダーブラケットのボルトを緩めて、フロントフォークを取り外す。
フォークブーツを引き抜いてみると、フロントフォークのインナーは特に錆びもなく綺麗な物だった。これなら磨く必要も無いだろう。


キャップボルトを外して、古いオイルを排出。左のフロントフォークから排出されたオイルは真っ黒だった。右のフロントフォークから排出されたオイルは少し透明がかった茶色。

何故右と左でオイルの汚れ具合が違うのだろうか…前のユーザーが右だけオイル交換したとか?

セロー225WEのフロントフォークのオイル量は394cc。油面高さは106mm。オイル粘度はG10となっている。
私はトレールバイクにはシビアなセッティングを求めていないので、基準値を大きく外さなければ問題無いという考えから、自宅に在庫があるオイルで賄うことにする。

今回使用するのは、前にKLX125でも使っていたATF…だけでは足りなかったので、KYBのG20やKAWASAKIのG5を混ぜる。オイルの固さはG10より少し硬い感じがするが、過度に使い込まれた古いオイルに比べれば、随分マシな動きになる。
適当に混ぜたので、万が一これでベターなセッティングが出たとしても、このオイルを再現する事ができない。 
ただ、前提条件であった基準値を大きく外している気がするし、調子が悪くなる確率の方が遙かに高いので、気にするだけ無駄だろう。
オイルシールから漏れるとか、走行に不安を感じる等の不具合があれば、普通のフォークオイルに入れ替えれるとしよう。
フロントスプリングの自由長使用限界値は225WEは547.9㎜。これは規定値内だったので再利用。


新油をフォークに注いで、エアー抜き作業後に、油面高さでオイル量を調整。
スプリングはピッチが狭い方を下向きにして、フォーク内に挿入。スプリングの上にワッシャを乗せて、最後にカラーを入れる。
あとはキャップボルトを仮締めしてフォークオイル交換終了。
 

折角フォークを外したので、ついでに三つ叉のベアリングのグリスも見ておく。
何せリヤの足回りのグリスがスカスカだった事もあって、もしかしたら三つ叉の部分も、吊しで購入した状態のままだと考えられる。
ハンドルクラウンのセンターボルトを緩めるにあたって、ハンドルが邪魔なので、取り外し。 ハンドルにゴチャゴチャと付いているので、結構重たい。
ハンドルを取り外したら、27mmのソケットを使って緩める。がっつりオーバートルクで締まっているので、またもやスピンナーハンドルの出番。

センターボルトはキャップボルトなので、本来はディープソケットの方がボルトを傷付けにくいと思うが、手持ちにそんな上等なソケットは無いから、ノーマルサイズで。

センターボルトが外れた時点で、ハンドルクラウンを下から軽く叩いてやれば外れる筈なのだが、ビクともしない。
相当きつく叩いても取れないので、ハンドルバーを取り付けて、揺らしながら引っ張り上げる。
しばらく頑張っていると、なんとか外れたので、どうなっているのか見てみると、錆びて固着していただけだった。
軽くペーパーを当てて錆びを落とし、グリスの付いたペーパーウエスで拭き取っておく。
 

アンダーブラケットが下に落ちないように支えているトップブリッジ下のリングナットを緩める前に、フロントフェンダーやライトステーなどをアンダーブラケットから外しておく。
今回は手抜き作業なので、ハーネスやワイヤー、ホースなどは取り外さず、そのままの状態で、片腕でアンダーブラケット回りを支えながら、三つ叉を下にずらして、空いてる方の手でグリスを塗布するという作戦。
因みにこの方法では、支える側の腕にかかる重さが思いの外厳しい。 フロントフォークが刺さっていなくても、フロント回りは結構重たいと実感した。

両手が塞がっていたので写真は無いが、グリースは最低限しか塗布されていなかった。残っていただけマシだと言えるかもしれない。
ベアリングレースは特に段付などの損傷は無し。ベアリング自体もスムーズに動作したので、まだしばらくは交換の必要は無さそうだ。
ウレアグリスをグリス溜まりができるぐらいベタベタに塗布して、三つ叉を元に戻す。

作業した後に気付いたのだが、三つ叉部分のグリスアップは、フロントフォークや前輪が付いている状態でやったほうが楽かもしれない。
トップブリッジとリングナットを外してから、メンテナンススタンドでフレームを浮かせれば、相対的に三つ叉を下にずらす事が出来るんだし…次回からそうしよう。

ハンドルクラウンのリングナットは締め付け過ぎてはいけない。理由はベアリングを圧迫してしまって動きが悪くなるから。かといって締めないわけにはいかないので、丁度良い締め具合を探りながら締めていく。
まぁ、自転車のハブベアリングの玉押し調整よりは神経質ではないので、適当で大丈夫だと思う。
ハンドルクラウンを取り付けて、センターボルトは仮締めしておく。
フロントフォークを三つ叉に挿入して、ハンドルクラウンからの突き出しを調整しつつ、アンダーブラケット側のクランプのボルトを締める。
左右のフロントフォークの取り付けが終わったら、アクスルシャフトを通してみて、抵抗無く抜き差しできるところで、アンダーブラケット側のボルトを本締め。
アクスルシャフトを通したままの状態で、フロントフォークのキャップボルトを本締め。 ハンドルクラウンのセンターボルトを本締め。 ハンドルクラウンのフォーククランプを本締め。
キャップボルトの締め付けトルクは23Nm、フォーククランプはアンダーブラケット側は20Nm、ハンドルクラウン側は23Nm。

ハンドルバー、フロントフェンダー、ブレーキキャリパー、ライト回りなども順次取り付けていって、最後にフロントホイールを取り付けて終了。


次回の三つ叉のグリスアップは暫く先の話になりそうだけど、フォークのオイル交換は近々やらなければならないような気がする。 

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