2013年10月30日水曜日

KLX125 フロントフォークオイルシール交換

先日友人に譲ったKLX125のメンテナンス。
前々から気になっていたフロントフォークのオイルにじみが、いよいよ酷くなってきたので、オイルシールを交換する事にしました。
オイル交換は過去に2回やってますが、シール交換は今回が初めてです。オイル交換の要領はすでに掴んでいるので、過去の記事の通りバラしていきます。
で、問題発生。フォークの底にある、インナーチューブを止めているキャップボルトが工場出荷時の激締め状態で、むちゃくちゃ固い。そして六角棒スパナが挿さる深さが浅い。なに、このシビアコンディション。
これはフォークを外す前に緩めておくべきだった。 最初に油断して、ボールポイントのヘックスソケットを使ったのが状況をさらに酷くする。ボールポイントは便利だが、その形状故に接触面積が少なく、過大にトルクをかけるとねじ山を舐めやすいのである。
結果キャップボルトは半舐め状態に。ここからが地獄。防錆潤滑剤をじゃぶじゃぶ吹きながら、ヘックスビットを取り付けたインパクトドライバーを叩きまくり。それでも駄目なので、手持ちのあらゆるヘックスを使って、極力ガタの少ない物を選びながら、舐めが酷くならないように、慎重に外した結果が下の写真のボルト。

あぶねぇ…もう少しでドリルとエキストラクターのお世話になる処だった…こんだけ固いと、エキストラクターも効くのかどうか怪しいけど。

ボルトには何か液体ガスケットみたいなのを塗布しているようだ。が、こんなのでガチガチになるとは思えないので、単純に締め付けすぎだろうと思う。
幸い同じ長さの新品のキャップボルトがストック箱にあったので、それと交換。 流石にこのボルトはもう使い物にならない。

オイルシールはインナーチューブをスライドハンマーのように動かして、シールを叩き抜きます。

普通はオイルシールとアウターガイドブッシュ、ワッシャー、インナーガイドブッシュがゴソっと一緒に取れるのですが、アウターガイドブッシュがある程度抜けた時点で、少し開いてしまうのか、アウターガイドブッシュとワッシャーとオイルシールをアウターチューブに残したまま、インナーチューブが抜けてしまいます。
まぁ、オイルシールは先の丸いマイナスドライバーみたいなのでコジれば取れるし、アウターガイドブッシュは素手でも取れます。

問題はアウターガイドブッシュの圧入。インナーチューブをセットして、アウターガイドブッシュを挿入し圧入するのですが、フォークシールハンマーの爪は届きません。オイルシールごと叩きこむという手段もありますが、結構固いのでオイルシールが痛みそうです。本当は塩ビパイプのVE36でもあれば良かったのですが、そんな物が都合よくあるはずもなく、ゴム板をフォークに巻いて叩き込みました。おかげで手が痛い…
TS125Rの時も思ったけど、フォーク径に合った塩ビパイプがあれば、作業が色々捗りそうな気がするなぁ…CBF1000とTS125はフォーク径41mmだからVU40あたりを用意しておこうか。使えるかどうか分からんけども。
なんだかんだで、何とか組み上げて作業終了。新しいオイルシールからのオイルにじみも無さそうだし、大丈夫かな?

インナーチューブを固定しているボルトは、気休めにしかならないけど、錆びないようにグリスまみれに。

今回学習した事。
・インナーチューブ固定ボルトはフォーク取り外し前に緩める事。
・アウターのスライドメタルを叩き込むのに、何かしらスペーサーを用意すること。径が合えばオイルシールの叩き込みにも使えそう。

この2つの為にすごく時間を食った。まぁ、楽しかったからいいんだけど。

あと、私、フォークオイルを使わずにATFを使ってしまうぐらい、細かい違いが分からない男なので、いちいち油面で測らなくても、油量でオイル交換してもいいんじゃないかと思い始めた。それならフォークを外さなくてもオイル交換作業できるし。
まぁ、インナーロックボルトを抜いて、どれぐらい古いオイルが抜けるのか量ってみないと何とも言えないけど… あんまり抜けないようだったら、フォークを外して作業した方が良いかな。

六角は舐めやすくてあまり好きじゃないけれど、バイクに限らず使ってる部分は多いから、面接触タイプのヘックスレンチセットでも…と検索したけど、あまり種類が出てないんですね。 どうせこれからも六角ボルトと付き合っていかねばならないのなら、取り敢えずベッセルのウルトラヘックスのレンチセットでも買っておこうか…もしくは、遊びが少なめのボンダスのヘックスレンチか。

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