2022年7月26日火曜日

ユーティリティーナイフ

少し刃が頑丈なカッターナイフを購入した。
薄物のベニヤ板とか厚めの段ボールを切断するのに普通のカッターナイフでは少々心もとなく感じたのと、替刃式のナイフでどこまで普通のナイフ並に使えるのか興味があった。
日本でカッターナイフと言えば、オルファのヘタった刃先を折って新しい刃先が使える物を指す事が多いと思う。
ユーティリティーナイフの替刃はSK5という形状の物を使用し、これは刃先を折って再利用する事が出来ず、また刃渡りが短い。その為、多少強めの力を加えても折れる心配がなく、また剛性感も高い。
弱点としては薄手長尺の物に横から刃を入れて真っすぐに切る等、普段何気なくカッターナイフでやってる事がやりにくいといった処だろうか。
ユーティリティーナイフもカッターナイフと同様にボディーや替刃が色々なメーカーから販売されていて、特にボディー側は色々な形状があって面白い。
形としては折り畳み式やスライド式等様々だが、個人的には折り畳み式の方がコンパクトになりやすいので有難い。

最初に購入したのはWORKPROのボタンロック式の物で、これは折り畳んだ際のサイズが非常に小さくて軽いので普段から作業ズボンのポケットに放り込んでいる。

折り畳みのヒンジ部分が緩いので、ボタンを押してロックを解除した状態で手首のスナップを効かせてやれば、容易に刃部を振り出す事ができる。

手が滑ってナイフが飛んでいくと危ないし、本来の使い方では無いと怒られそうだが、片手が塞がっていても刃が出せるのは思いのほか便利で、これに慣れてしまうと一々両手で開くのが面倒になるのだ。
日本のAmazonで販売されているユーティリティナイフで手首のスナップだけで開閉できる物は、コレとMilwaukeeのファストバックぐらいじゃないかな。Aliexpressあたりで探せば、いくらでも見つかるけど。
ボディーサイズや構造的に極端に大きな力はかけにくいので、大型カッターナイフと同程度の使い方しかできない。
しかし大型カッターナイフは作業ズボンのポケットに気軽に放り込めるサイズではないから、用途さえ間違わなければ非常に便利だと思う。

次に購入したのが「Bosch プロフェッショナルナイフ 1600A016BL」。

こちらのナイフもボタンロックの折り畳み式構造だが、ヒンジ部分はしっかりしていて剛性感が非常に高い。当然折り畳みの開閉は片手では無理で、両手で行う必要がある。

ボディーサイズが刃部を折り畳んだ状態でもかなり大きいし、そこそこ重量があるので常に携帯というには少々重い。どちらかといえば、道具箱に入れて持ち運び、必要な時に取り出して使用するといった感じだろう。
大きさや重さ的に気軽に使うといった感じでは無いが、コレを使うのは「用途が決まっている」シチュエーションが殆どだろうから、便利が悪いとは思わない。
ボディーサイズに関しては、私は手のサイズが大きいので握りやすく丁度良い大きさに感じるが、手袋のサイズがMやL未満の人だとグリップが大きすぎるかもしれない。

刃部の背にはハンマーで叩く事ができるように台座があるので、刃をベニヤや石膏ボードに当てて、ハンマーで叩けば手だけで切断するよりも容易にそれらを切断する事ができる。

グリップが大きいのでナイフが暴れないように抑え込みやすいし、ナイフに添えてる手をハンマーで叩くようなリスクも低い。
それなりに厚みのある刃部をボディーに収める為、ボディーがかなり大きく、空きスペースが多いからなのかボディー内に予備の刃を3枚収納する事ができる。

ユーティリティナイフとは大胆かつ大雑把に使うのに向いた製品だと思う。ミリ単位の精度を気にするような作業をする場合はそれ相応の道具を使うべきだろう。
構造的に刃先は確実に縦にも横にもブレるし、刃に厚みもあるので1~2mmぐらいのブレは仕方がない。また刃の長さが短いから、刃渡りの長さを利用するような切断方法が使えない為、定規を使わずに真っすぐに切るのはかなり難しい。
それでも刃こぼれを気にせずにガシガシ使えるナイフとして、そこそこ無茶な使い方ができるのは何かと便利なのだ。

 

 

 

 

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