2015年11月11日水曜日

壊れたhpのパソコン(windows7)を修理してWindows10にする

先日、友人が「パソコンの調子が悪くなったから、新しく買い換えた」という事で、その調子が悪いといわれているパソコンを頂いた。
私が使うには必要無い装備が幾つか付いていたので、それを取り外して使おうという魂胆だ。

まず本体を開いてみると、何故か2GBのメモリーが3枚しか刺さっていない。そこで、手持ちのDDR3 4GBを4枚刺してみたところ、ビープ音が鳴って起動しない。
メモリーを抜いたり刺したりして、何が不味いのか調べてみると、どうやら4バンクあるメモリーソケットのうち、1バンク目が死んでいるようだ。
なるほど、それで3枚しか刺さってなかったのか…速いメモリーを入れても、メモリークロックは上がらなかったので、結局元の2GB 3枚という中途半端な仕様で使う事にした。

次に、マザーボードにDVI端子やRGB端子があるのに、グラフィックボードが刺さっている。
電気代節約の為、グラフィックボードを抜いて、オンボードのグラフィックを使おうとしたのだが、映像信号が出力されない。
再度グラフィックボードを刺して、CPUを調べてみるとソケット1156のCore i5-760である。
このCPUはGPUを内蔵していないので、グラフィックボード必須だ。

地デジチューナーボードも付いていたが、今のところ使う予定がないので、これは取り外してしまう。

元のHDDは取り外して、譲っていただいた友人に返していた為、我家の予備部品箱に投げ入れられていた新品のHDDを装着。

取りあえず普通に電源が入って、起動するようになったので、パソコン付属のリカバリーDVDでWindows7 Home Premiumを再インストールする。
光学ドライブにリカバリーDVDの1枚目を入れて、リブート。 DVDドライブから起動してリカバリーが開始される。
しかし、リカバリーのシステムを読み込んでいる最中に、勝手に強制リセットがかかって、再起動されてしまう。 これの永久ループだ。

この辺りで、だんだん嫌になってきたのだが、とにかくWindows7 Homeを入れてしまえば、プロダクトキーの変更と再認証は後でもできる。 という事で、手持ちの適当なWindows7HomeのリカバリーDVDでリカバリーを実施する。

今回使用したのはm○use computerのだったかな…少しだけメーカーカスタマイズが入った、ほぼスッピンのWindows7インストールDVDだからなのか、こちらは変な再起動もせずにリカバリー終了。
プロダクトキーの変更を行い、本体ケースの横に貼り付けられているプロダクトキーを入力。
幸いNICのドライバーは最初から入っていたので、そのままアクティベーション処理を行う。
インターネット認証でハネられたので、電話認証にてアクティベーション。 無事にアクティベーションが完了する。

今回は最初からWindows10にアップデートするつもりだったので、予め幾つか準備している。
1.SP+メーカーで作った、Win10にアップデートする為の、必要最小限のWin7アップデートイメージ。
2.Windows10のリカバリーDVD(正確にはisoファイルだが)。 https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10からダウンロードできるツールを使って、Windows10のリカバリーイメージを作成する。
3.現在使用中のWindowsのプロダクトキーを表示するツール。 これはGoogle先生に「Windows プロダクトキー確認」等のキーワードで検索すれば、それなりのツールが見つかるだろう。

Win7のアクティベーションが終わったシステムに、必要最小限のアップデートを実施。 間違ってもWindows Update等走らせてはいけない。死ぬほど時間がかかる。

アップデートが終了し再起動したら、Windows10のリカバリーDVDを利用して、Windows10へのアップデートを行う。
Win10へのアップデート作業が進んでいくと、途中で「アップデートを行いますか?」といった感じのメッセージが出るが、これはWindows10のアップデート差分を検索して組み込むかと問われているだけなので、ここではアップデートしないを選択する。
これもアップデートを実行してしまうと、結構な時間を費やしてしまう。 
順調にセットアップが進むと、無事Windows10パソコンになる筈だ。

Windows10になったら、システムのプロパティーを確認し、無事にアクティベーションが完了してるか確認する。 
問題が無ければ、プロダクトキーを調べるツールで、今使っているPCのWindows10のプロダクトキーを確認。
メモを取るなりスマホで写真に撮るなりして、そのプロダクトキーを記録しておく。

これで、やっとWindows10のクリーンインストールが可能になった。
ここまでのまどろっこしい作業は、認証済のWin7/8/8.1からWin10にアップデートしなければ、その機械をWin10でアクティベートできないからだ。
一度Win10でアクティベートしてしまえば、次回からはWin10のクリーンインストールを行っても、アクティベート可能となる。
さて、Windows10のリカバリーDVDからブートして、クリーンインストールを開始しよう。 今までのシステムはパーティション削除で全消去して、新しく作り直せば気分もスッキリする。
途中でプロダクトキーを聞かれるので、上で記録しておいたプロダクトキーを入力。
後は、画面の指示に従ってインストールを進めていくだけだ。

そんなわけで、頂いたhpのパソコンは無事にWindows10マシンになったのだった。
何年も前のパソコンで、特に変なデバイスも付いていないので、デバイスドライバーは全てWindows10標準のモノで動作した。
ただ、今回使用したHDDは3TBだったのだが、このPCはUEFIに対応していない為、GPTフォーマットできず、システムドライブとして使用した場合2.2TBの壁を超える事ができないのは誤算だった。 まぁ、どうせ悪名高いSeagateの3TBなので、そのまま使うとしよう。 

ちなみに、最新のWindows10 Insider Preview版ではWin7やWin8/8.1のプロダクトキーで認証できるらしいので、今後新しく出るであろうリカバリーイメージでは、もしかしたら、こんな面倒くさい認証手続きは要らなくなるかもしれない。
というか、切実にそうなって欲しい。

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