2015年3月12日木曜日

TS125R 今シーズ最後の雪山ツーリング

先週末、京都のいつもの林道へ行ってきました。今回のメンバーは私とXR230とSL230。

流石に随分暖かくなってきたし、土曜日は雨だったから、もう雪は残ってないかと思ったのですが、山の上の方へ行くと、まだ結構残っていました。
前日の雨で滑る路面や、残る雪に多少手こずりながら、いつもの見晴らしの良い場所に到着。

軽く休憩して、再出発すると、かなり大きな残雪。
崖側の30cmぐらいはヌタヌタですが、走れそうだったから、ゆっくりと進んでいくと、少し崖側に勾配がついているのか、後輪にトラクションをかけると、後ろが滑って崖に落ちそうになります。
SL230の方は初心者だったので、私が乗って通過。 最後にXR230だったのですが、後輪が滑ってしまって、崖側にバイクが滑り落ちてしまいました。
最初はバイクを起こして、押して戻そうとしたのですが、斜面が思いのほか急峻で、一見腐葉土に見える土のすぐ下には濡れた粘土層。そしてXR230が履くタイヤはトラタイヤという最悪に近い組み合わせ。色々と足搔いてみるものの、車体は斜面をずり落ちるばかりで、一向に上がりません。 これはロープが必要だという事で、私が下山して買って来る事になりました。

この林道は周回できる林道なので、距離的に戻るよりも進むほうが早いと判断して、先に進むと、また大きな残雪エリア。 今度は崖側ではなく、土手側の雪が薄くなっている感じだったので、行けるかと思って先に進むと、1/3も進まない内に身動きが取れないぐらい車体が埋まってしまいました。なんて二重遭難。
下り坂の雪道でスタックさせるとバックもできないし、本当にどうしようもないので、ひとまず前輪を持ち上げて車体を直立させ、180度反転させます。雪が邪魔で簡単にはいきませんが、どうにか反転。
車体が軽いTS125Rで本当に良かった…と思ったのだけど、直立させていた時間が長かった為に、キャブがオーバーフローしていたりガソリンがエンジン内に入ったりして、プラグがかぶってしまいました。エンジンがかかりません。
予備のプラグも一応持ってきてるけど、体力を使いきっていたので、雪の上に寝転がって、プラグが乾くのを待ちます。体力がある程度回復してきたら、車体に跨って50回程キック。セル付きインジェクション車で軽いオフ車があれば欲しいわ…

なんとか遭難を免れて、引き返すと他のメンバーが嬉しそうな顔で迎えてくれました。…すんません、ロープまだなんです…
そして山を途中まで下った頃に、ふとバイクに積んでいる荷物を思い出しました。「そういえばラッシングベルト積んでたんじゃね?」 で、確認してみると、一本だけですが積んでました。今までの苦労は一体何だったのか。
ベルトを持って帰って、バイクと立ち木を結んで引き上げ…上がらない。流石にこの急斜面、バイクを寝かしたままだと上がらんわ…と、途方にくれていたところに、現れたのがCRF250Lの君。もうオッサン二人と女子一人では限界だったところに、新たな労働力…もとい助っ人が!
新たなる助っ人は若くてパワーがある方だったので、無茶苦茶助かりました。粘土質の急斜面は立っているだけで体力を使うから、一番大変な車体起こし&押し役を引き受けてくれて、本当にありがたかったです。
途中で不法投棄されたスレートを見つけてタイヤの下に敷けたのもよかったし、色々と運が良かったのかもしれません。
何事も下見と引き返す勇気ってのは大事ですね。何はともあれ後日、チェーンブロックやチルホールを持ってきて引き上げるような事態にならなくて良かった…てか、災害対策用にチルホール一つ買っておこうかしら? 一つ持ってたら、色々と便利そうだし。
 

HONKO スーパーチルS-7ワイヤー付 03401040
 
本宏製作所

 

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