2015年3月28日土曜日

自転車用チューブレスタイヤ ROADLITE TUBELESSとFulcrum Racing 3 2Way Fit

自転車のチューブレスタイヤは前々から興味があったのだが、ホイールもセットで購入せねばならず、そこそこの出費を強いられる為、手を出していなかった。
結局、散々悩んだ挙句、好奇心には勝てず、買ってしまった。

ホイールは「Fulcrum Racing 3 2Way Fit」で、タイヤはIRCの一番安いチューブレスタイヤ「ROADLITE TUBELESS」である。


Racing3 2way-fitは随分前に友人が購入していて、コレにミシュランのクリンチャータイヤ「PRO3」を装着するのに、随分苦労した記憶があるので、どうかと思ったのだけど、今回はチューブレスタイヤだし、チューブが無い分、入れやすいんじゃないかなぁ…との淡い期待もあった。
 

とりあえずネットでは「脱着が死ぬほど固い」とか「出先でパンク修理なんか出来ない」とか散々な書かれようのチューブレスタイヤ。 IRCのホームページやチューブレスタイヤ使用者のブログ等を見ていると、石鹸水とか専用のローションの使用を強く推奨している。
実際、ビードの上がり具合を良くする為にも、必要な処置だと思う。その辺りは車やバイクのチューブレスタイヤでも同様だ。

さて、ネットでの下調べで散々脅かされたので、準備は万全にしておく。ホイール、ホイールバランサー(振れ取り台)、ビードワックス、ビードワックスを塗る為のパフ、チューブレスタイヤ専用のタイヤレバー。
 
タイヤが冷えていれば硬くなって装着し難いかと思い、予めファンヒーターの前にタイヤを置いて温めておいた。これはあまり意味が無かったような気がする。
ビードワックスはmonotaroで購入した自動車用の物である。個人用途であれば、千円で死ぬまでに使い切れないぐらいの量が入手可能だ。
ビードワックスを塗るのに化粧用パフを用意したのは、塗る際に毛が出ないし、柔らかさが丁度良かったからだ。しかも安価で使い捨てにできる。車やバイクのタイヤみたいに塗布する面積が広いとパフなんかでは到底間に合わないが、自転車のタイヤ程度なら十分だろう。

ネットで色々と見ていると、石鹸水を塗布するのは気密性を高める為だと勘違いしている向きもあるようだが、これはタイヤの滑りを良くして、ホイールへの脱着を容易にするのと、タイヤ装着後、空気を入れた際に、ビードがスムーズに滑って、ホイールの所定の位置に収まるようにする為である。
大量に石鹸水を吹き付けるように指示があるのは、ビードワックスやローションと比べて作業中に乾く速度が早いからで、気密性の向上を狙ってのものではない。

取り敢えず、石鹸水で床をベチョベチョにするのは嫌だったからビードワックスを使う。化粧用パフで塗布すると適当な量のワックスを塗る事が出来て思いの外便利が良かった。
リムの内壁全面と、タイヤのビード部分の表裏全周に塗布する。

タイヤの片側は素手で何の問題も無くホイールに嵌める事ができる。この状態でタイヤの軽点を探る為に振れ取り台に乗せて、タイヤの一番重たい場所とバルブの位置を合わせて、タイヤにポスカで印をつけ、そのタイヤの位置を180度ズラす。
  
本来はバルブの場所が一番重たいから、これで多少はバランスが取れるのだが、このRacing-3 2way-fitというホイールは、タイヤが付いていない状態で、重量バランスが取れてしまっているので、「タイヤの軽点+バルブ」<「タイヤの重点」になってしまう。だから、本格的にバランスを取ろうと思ったら、重りが必要になる…面倒くさいからやらないけど。

なんちゃってバランス取りをしたら、次はもう片方のビードをホイールにハメていく。
定説としてはバルブの逆側からハメていって、最後にバルブ部分という事らしい。実際にはバルブ位置から30度ぐらいズレた場所を最後にした方がタイヤレバーも使いやすいし、バルブ部分のビードの嵌合が確実になって良いと思う。まぁ、これは作業者の好みの問題だから何とも言えない。


ともかく、チューブレスタイヤの挿入に関しては、最後はタイヤレバー頼みなのは間違いない。素手やタイヤレバー一本でやってしまう人もいるし、3本使うという人もいる。
通常は二本のタイヤレバーを左右にリムの縁に引っかかるギリギリの所で引っ掛けて、左右同時にタイヤを捲り上げたら、最後の頂点の部分を手でホイールに押し込んでやれば、案外アッサリと装着できる。
力やテクニックが足りない分を道具で補っているのだから、適切な道具を正しく使えば普通に効果はある。 間違った使い方をすれば、タイヤレバーが壊れるか、ホイールが傷つくか、タイヤが駄目になるだけだ。

タイヤの両サイドがホイールにハマったら、ビードがホイールの内溝に収まっているか確認して、空気を入れる。
ビードワックスが乾いていなければ、綺麗に内溝に滑り落ちてる筈なので、フロアポンプでも問題なく空気は入る。
ビードをリムに嵌合させる為に、最大規定空気圧の115psiよりも少しだけ多く空気を入れてから、一度空気を抜いて、再度115psiまで空気を入れて、エアー漏れのチェックを行う。
本来は石鹸水等をスプレーでホイールやタイヤに吹き付けたりするのだが、どうせビードワックスを洗い落とさないといけないので、洗面台に水を張って、タイヤとリムの部分を水中に入れて空気漏れを確認した。リムにスポーク穴が空いてる訳ではないから、たぶん大丈夫だと思う。
タイヤやリムに付着したビードワックスを洗い落としながら、空気漏れを確認した結果、問題無かったので、タオルで水気を拭きとって、作業終了。
後輪も同様の作業を行った。

作業してみての感想はネットで出回っている情報にビビらされすぎたからかもしれないが、拍子抜けする程簡単で、バイクのチューブレスタイヤを交換する方が数十倍面倒くさい。
たしかにクリンチャータイヤみたいに、タイヤレバー無しでってな感じでは無いが、チューブが無いから、タイヤレバーを使ってもチューブの噛み込みを気にする必要が無いし、IRCのチューブレスタイヤ専用のタイヤレバーであれば、その形状からして、挿入時にタイヤ内壁を傷つける事はないから、気兼ねなしに使える分、気楽な物だった。
習熟の為に、このレバーを使って、2回ほどタイヤを脱着してみたのだが、特に使いにくくはない。
タイヤ装着時よりも、タイヤ取り外し時にレバーの角でタイヤ内壁を傷つけないか、少し心配といった程度だ。

ただ、私的にはビードワックスとタイヤレバーが無ければ、絶対に脱着出来ないとも思った。
以前このホイールにクリンチャータイヤのミシュランのPro3を装着する際にも相当苦労したので、タイヤ云々ではなくて、元々こういうホイールなのかもしれない。

走行の感想は、ど素人目線で役に立たないだろうから、気が向いたら書きたいと思う。 パンク修理する羽目に陥ったら、確実にレポートする事になるだろう。

IRC ROADLITE TUBELESS 700×23c 190099 ブラック
 
IRC tire

 

FULCRUM フルクラム Racing 3 2-WAY F+R シマノ 10/11s ホイール
 
FULCRUM

 

IRC チューブレス専用 タイヤレバー(2本) レッド
 
IRC tire

 

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