2022年12月18日日曜日

レーザー彫刻機「Atomstack P9 M50」を購入する

つい最近まで数万円で購入できる半導体レーザーで彫刻なんて出力が小さくて時間がかかるから面倒くさいと思っていたのだが、いつの間にか3.5万円も出せばレーザー出力10Wの彫刻機が手に入るようになっていた。(ブラックフライデー価格だったようで、今は5万円弱ぐらいするみたい)
今回購入したのは「ATOMSTACK P9 M50」という製品でXYのプロッター部分は1アーム式のお手軽な感じの物。

5Wレーザーを2本タンデムして10Wを稼ぎ出しているのだが、10万円出せば4本タンデムして20W出力の製品や、20万円出せば6本タンデムの30W出力の製品もある。
レーザーを束ねて出力を上げるには、プリズムやレンズ、レーザー発信機の取付、その他諸々の精度が重要になると思うのだけれど、なるほどホビーユース程度の精度ならこの金額で販売できるのか…
この手の製品は3Dプリンター同様、日本のamazonでも売られているので、色々な中華ECサイトと値段を比べなら、購入すれば良いと思う。メーカーや工場が中国や台湾なので、はっきり言って価格メリットが無ければ日本のECサイトで買うメリットは無い。amazonのマケプレ出品の商品を買ったところで、不具合があってもamazonが保証してくれる訳でも無く、出品者と交渉する必要があるなら、Aliexpressと何ら変わらない。

とりあえず、Inkscapeで画像を作ってLaserGRBLでレーザー彫刻機用のデータを作成。 1mm厚のアクリル板を四角く切り出すだけなら、LaserGRBLでも特に問題無く加工できた。

ATOMSTACKのM50を使って2.8mm厚のアクリルを切る際の設定はLaserGRBLの「Laser & Material Database」によると、100%出力、移動速度180mm/minで1パスらしいので、1mm厚なら200mm/minぐらいにすれば良いかと思ったのだが、余裕でカットできてしまったので、もう少し速度を上げても大丈夫かもしれない。
因みにLaserGRBLはラスターデータメインのソフトなので、カットの順番をセットできないから、本格的にレーザーカットを始めるならLightBurnを買った方が良いかな。
今のところは四角や丸に切るか、画像取り込みの彫刻しかしていないので、LaserGRBLでも問題ない。
問題があるとすれば、対象物をレーザーで焼くので、当たり前の事ながら煙と臭いが凄く出るから、屋内ではまともに作業する事ができない点だろう。特に火災報知器が設置されている場所では煙感知式だと間違いなく発報してしまうだろうし、樹脂や木材が焦げた臭いは、思いのほか長く室内に滞留するので、家族から忌み嫌われる事は確実だ。
住宅街やマンションのベランダでの作業でも臭いが隣近所に流れるので、何事かと思われるだろうし、レーザーカットそのものよりも作業環境づくりの方が大変かもしれない。
尚、今回カットしたアクリル板は、先日作成した7セグLED時計の表示パネルカバーとして使用。

鋸やカッターよりも精度が出ていて、切断面もかなり綺麗に切れたので、グレアのまま使ってみたのだけれど、やっぱり色々と反射して見え辛いかなぁ。見た目は綺麗なんだけど…

 

 

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