2022年6月24日金曜日

Cygnus-X ドライブベルト崩壊と交換 ODO 34206km

ここ1週間ほど、シグナスで走っていると特定の速度と回転域で異常振動が出るようになっていた。
それ以前に回転数/速度比が新品交換時よりも微妙に悪くなっていたので、ベルトがヘタってきたかなぁとは思っていた。
異常振動に関しては、シグナスの持病ともいえるクラッチミート時のジャダーがあるので、それが悪化したのかと考えていたのだけれど、よくよく考えてみれば、明らかにクラッチが繋がっている状態で振動が出てるのだから、クラッチミートによるジャダーな訳が無く、消去法的に原因を考えていけば、ベルト周りが原因だろうと判断できそうな気がする。
前にベルトを交換したのが26235kmで、まだ1万キロも走っていなかったので、完全に油断していた。交換当初は問題が無かったから、評価が最悪な中華ベルトに期待しすぎていた。
そんな事もあって、今週末にでも駆動系まわりを開けて確認しようかと考えていたのだが、それを待たずしてベルトが崩壊した。
大阪中央環状線の車の流れにのって走っていると、それなりの速度が出る訳だが、大阪奈良線を越える高架を上がる際にアクセルを開けた途端の出来事だった。 当然失速して止まってしまう訳だが、よりによって高架の上り始め。 戻る事も出来ないので、左ウィンカーを出しつつ左端ベタベタの場所を押して歩くしかない。
幹線道路を越える為だけの高架なので路肩は無いし、デカい車がそれなりの速度で通過していくので、なかなかの恐怖体験だった。 延々と高架の上を走るエリアじゃなかっただけマシだと思う事にしよう。
止まってしまったシグナスを汗まみれになりながら数km押して帰宅したら、早速分解。
駆動系のアウターカバーを外した時点で、ケース底部の穴から放出されたベルトの残骸がボロボロ落ちてくる。
その様子を見ながら、これは相当酷い事になっているだろうなぁと思いつつ、ケースを開けると案の定ひどい事になっていた。

崩壊したベルトのゴムは硬化していて、随分硬くなっていた。おそらく崩壊前には随分と熱が入っていたのだろう。
熱が入って硬化した結果、さらに滑りが発生して発熱、カーカスが耐えられなくなって破断して崩壊といった流れだろうか。
そんなわけでケース内に散らばった綿埃化したカーカスや、硬化崩壊して粉塵化したゴムのカス等を取り除いていく。
結構奥まで入り込んでしまっているので、結局プライマリー、セカンダリー両方のプーリーを取り外さなければならなかった。
ついでにウェイトローラーやクラッチシューの摩耗具合を確認。クラッチシューはまだ許容範囲。ウェイトローラーも極端に偏摩耗している様子は無かったから交換せずに再利用する事にした。
プライマリー側のプーリーフェイス部にベルトが溶けて円周状に張り付いていたので、番手の大きい耐水ペーパーで擦って落としておく。
どちらのプーリーフェイスにも段付摩耗は見受けられず。

今回使用する新品のベルトは、昨年ぐらいに念の為に買っておいたヤマハ純正のベルト(たぶん)。5ML-17641-00という純正型番が書いているから純正だと思うんだけど…

というか、よく予備のベルトなんて持っていたなぁと自分で関心してしまった。確か今回崩壊した中華ベルトが信用できないとか、そんな理由で買っていたような気がする。
ケース内や各部品を清掃、ウェイトローラーに樹脂用グリスを薄く塗布してから、プライマリ側のプーリーをセットして、セカンダリー側のプーリーを押し広げてベルトを挟み込み、その状態を保持しつつドライブシャフトに装着。ベルトをプライマリ側に引っかけて、固定ボルトを規定トルクで締め付け。
ケースを閉じる前に問題無く動作しているか、エンジンをかけて確認したら、ケースを閉じて作業完了。

走行中に止まって怖い思いをして、くそ暑い中を押して帰って、エアーガンを吹いて飛び散ったゴムの粉塵で粉まみれになり…と何だかんだで2時間半ぐらい無駄にしたので、もう2度と安物のベルトは買わない。
まぁ、最初に書いた通り、回転速度比が悪化した時点で、さっさとベルト交換していればこんなことにはならなかったんだろうとは思うのだけれど、それにしてもベルトの切れ方が酷すぎる。
あと異常振動が出てるんだったら、乗り続けずにさっさと原因特定作業しろという事で。
結局のところ全てを後回しにしていたツケが自分に降りかかっただけか…
取り敢えず半強制的イベントとはいえ、週末にダラダラしながらやろうと思っていた作業を前倒しでできたから良しとしよう。

ODO 34206km

 

 

 

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