2020年7月9日木曜日

UPSの電池交換

電池がダメになってしまったUPSを頂いたので、電池を交換して使用する事にした。

UPSはオムロンのBX50LSという20年ぐらい前に販売されたモデル。
オムロンの製品は古くなってもマニュアル等がネットで閲覧できる
仕様を確認してみると、出力波形は商用時はスルー出力で正弦波、バックアップ時は矩形波となっている。今時のUPSであれば、安物でも正弦波出力だろう。
受電側製品の電源の高効率化が進んだので、矩形波だと動かなかったり過電流になったりするからだと思うが、20年前は矩形波でも問題は無かった。
なので、製品仕様が書かれたホームページには注意書きとして、「入力力率改善された電源を使用した機器を接続しないこと。過電流により無停電電源装置(UPS)が故障することがあります。」としっかり明記されている。
取り合えず、このUPSをPCやNASで使う事は無いので、過電流は問題ない。自宅ネットワークの基幹であるONUとルーターとハブの停電対策として使用する。

バッテリーを交換するにあたって、まずはケースを開けなければならない。 T15のトルクスねじが使用されている。

ネジ穴が深いので少し軸が長めのトルクスドライバーが必要。

注意書きのシールが開封の邪魔をするので、カッターでカット。爪等で固定はされていないので、ネジが外れれば開封は容易だ。

寿命で使えなくなっているバッテリーはCBSのGPL1272F2FR 12V 7.2Ah。 それを外して、新しいバッテリーを取り付ける。

新しいバッテリーは台湾YUASAのNP7-12 12V 7.0Ah。容量が少し小さい。

LONGのWP1236W 12V 9Ahもサイズは同じなので、容量アップを狙うならLONGのバッテリーの方が良いのかもしれないが、以前別のUPSで使用した際にバッテリーのケースが膨張して使用できなくなった際に、液漏れかガス漏れでも起こしたのか、UPSも巻き込んで故障したので、それ以来LONGのバッテリーは信頼していない。

新品のバッテリーなので、一応補充電を行う。

MeltecのSC-1200という車用の充電器だが、自動モードにしておけばバッテリーの電圧を見ながら充電電流を制御してくれるので、小型のバッテリーでも問題なく使用できる。
因みに新品のNP7-12を接続した処、0.5Aで充電が始まった。90%充電されている状態との表示だったので、補充電せずにそのままUPSに接続しても問題無いのかもしれない。
SC-1200は本体後ろにケーブルを巻く事ができたり、持ち運び用のハンドルが付いていたりと、気が利いている。充電器としての性能も申し分無いし、中華製の怪しい充電器よりは少し高いけれど、十分安価。軽いし、簡単に使えるので、よほど特殊な充電の仕方をするのでなければ、これで良いかなぁと思う。

補充電が終わったバッテリーをケースに収めて、ケースを閉じ、ネジを締め付ければ修理完了。

問題はONUやルーターやハブが矩形波で動作するかどうか…だったのだけれど、実際に接続して動作テストした限りでは問題無く動作した。
ONUやハブの消費電量はたかが知れているし、無線LANルーターのTP-Link AX6000も通信してるだけなら大して電気を食わないから、満充電時で1時間ぐらいはバックアップ電源で動作してくれたら良いなぁ…
まぁ、長時間停電よりは落雷なんかの短時間停電や瞬停対策の意味合いの方が大きいので、これで十分かな。

 

 

 

 

 

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